一級建築士 学科 過去問

法規を除いたH21までの過去問。自分用にカスタマイズするのに、ご活用ください。まじめに、やさしく、おもしろく。もりもり学ぶ。

H17 計画 問題1-25・解答

【設問1 】 建築環境工学における用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.新有効温度(ET*)は、人体の熱負荷に基づき、熱的中立に近い状態の人体の温冷感を表示する指標である。
2.A特性音圧レベルは、人の聴感補正を周波数別に行った音のレベルであり、音の大きさの感覚に対応する。
3.光束は、ある面を単位時間に通過する光の放射エネルギーの量を、視感度を基準として測ったものである。
4.空気齢は、室内のある地点について新鮮外気の供給効率を示すものであり、一般に、空気齢が長いほど換気効率が低い。
5.伝熱計算に用いる壁体の総合熱伝達率は、対流熱伝達率と放射熱伝達率とを合計したものである。

■正解     1
新有効温度ET*は修正有効温度に、着衣量、活動量を加えた6要素により、温熱感を無風で相対湿度50%のときの室温に換算して表す温熱指数である。設問の”人体の熱負荷に基づき、熱的中立に近い状態の人体の温冷感を表示する指標”はPMVの説明である。


【設問2 】音響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.建築物の床衝撃音遮断性能に関する等級におけるLγ-30は、Lγ-40に比べて、床衝撃音の遮断性能が高い。
2.コンサートホールの最適残響時間として推奨される値は、一般に、室容積の増大に伴って大きくなる。
3.ラジオスタジオの室内騒音の許容値は、一般に、NC-35とされている。
4.騒音に係る環境基準において、主として住居の用に供される地域における基準値は、原則として、昼間は55dB(A)以下、夜間は45dB(A)以下とされている。
5.建築物及び建築部材の空気音遮断性能に関する等級におけるDr-55は、Dr-40に比べて、空気音の遮断性能が高い。

■正解    2
ラジオスタジオの室内騒音の許容値は、NC-15〜20 程度。 

【設問3 】気体の汚染物質が発生する室において、イ~ニの条件における汚染物質濃度からみた必要換気回数に、最も近いものは、次のうちどれか。ただし、発生した汚染物質は、すぐに室全体に一様に拡散するものとする。  条件  イ.室の容積:25m3  ロ.室内の汚染物質発生量:1,500μg/h  ハ.大気中の汚染物質濃度:0μg/m3 ニ.室内空気中の汚染物質許容濃度:100μg/m3
1.0.4回/h
2.0.6回/h
3.0.8回/h
4.   1.0回/h
5.   1.2回/h

■正解    3
① 濃度の単位が空気 1m当たりの重量[kg/m3、mg/m3μg/m3]、発生量の単位が重量[kg/h、mg/h、μg/h]で与えられているため、計算式に数値を直接代入して必要換気量 Q を求める。 

Q=M/C-C0= 1,500[mg/h] /(100-0)[mg/m3] =15[m3/h]

② 必要換気量を室容積で割って必要換気回数 N を求める。 

N = 15[m3/h] 15[m3]= 0.6[回/h]


【設問4 】色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.JISの安全色の一般的事項における「青(一般表面色)」の表示事項は、「指示」及び「用心」である。
2.加法混色によって無彩色となる二つの色は、互いに補色の関係にある。
3.光源色の評価は、一般に、色温度、平均演色評価数、色度等によって行う。
4.XYZ表色系における二つの色の加法混色の結果は、xy色度図上の二つの色の位置を示す二つの点を結んだ直線上に表示される。
5.明所視において同じ比視感度である青と赤であっても、暗所視においては、青より赤のほうが明るく見える。

■正解      5
暗所視においては、緑や青に比べて、赤がより暗く見える。これをプルキンエ現象という。

【設問5】【設問6】問題データなし

【設問7 】表は、ある照明用の白色LED発光ダイオード)の特性を示している。このLEDと一般的な光源との特性の比較に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  照明用の白色(発光ダイオード
  光源の効率(光束/消費電力)18〔tm/w〕
  色温度   6500〔K〕
  平均演色評価数〔Ra〕 80
  点滅応答時間   200×15のマイナス5乗〔s〕
  寿命   30000〔h〕
1.このLEDの光源の効率と同程度の効率をもつ白熱電球もある。
2.このLEDの色温度は、昼光色蛍光ランプと同程度である。
3.このLEDの平均演色評価数(Ra)は、水銀ランプと同程度である。
4.このLEDの点滅応答時間は、白熱電球と比べて短い。
5.このLEDの寿命は、蛍光ランプと比べて長い。

■正解     3
このLEDの平均演色評価数(Ra)は、水銀ランプより大きい

【設問8 】建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.暖房デグリーデイ(暖房度日)は、その地域の寒さの指標であり、その値が大きくなるほど暖房負荷が増える。
2.複数の建築物が並んだ場合、それらの建築物から離れたところに島状に日影時間の長い部分(島日影)ができることがある。
3.日本中央標準時の基点である東経135度(兵庫県明石市)から東側の地域においては、南中時が早くなる。
4.設計用全天空照度において、「快晴の青空」は、「特に明るい日(薄曇)」の5倍程度である。
5.障壁は、一般に、音の回折現象によって、低周波音よりも高周波音の遮断に有効である。

■正解     4
設計用全天空照度は「快晴の青空」の場合10,000ルクス、「特に明るい日(薄曇)」の場合50,000ルクスとされ、「快晴の青空」は、「特に明るい日(薄曇)」の1/5程度である。
【設問9 】集合住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.集合住宅における各住戸の収納スペースを、住戸の床面積の13%とし、その半分程度を造付けの収納部とした。
2.事務所ビルから集合住宅へのコンバージョンにおいて、給排水の設備配管スペースを確保するために、床を躯体から5cm持ち上げて二重床とした。
3.コレクティブハウスの計画において、共用のリビングを設け、各住戸は中庭を囲むように配置した。
4.スケルトン・インフィル住宅の計画において、将来の住戸規模を変更できるように、戸境壁には乾式工法を採用した。
5.郊外の住宅地におけるタウンハウスの計画において、居住者のコミュニティの形成を促すようにコモンスペースを配置した。

■正解     2
床仕上面とコンクリートスラブの間に給排水の設備配管スペースを確保する為には15~20cm程度必要である。

【設問10 】中層又は高層集合住宅のアクセス方式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.階段室型において、住戸へのアクセスが単調にならないように、階段をライトコートと組み合わせて計画した。
2.中廊下型において、各階のエレベーターホールに隣接して共用のテラスを設け、日照に配慮して廊下を東西軸とする配置計画とした。
3.スキップ片廊下型において、住戸専用率を高くするためにメゾネット形式の住戸とし、共用階段から非廊下階へのアクセスをなくした。
4.階段室型を高齢者向けに改修するために、共用廊下とそこに着床するエレベーターを増築し、玄関の位置を変更した。
5.ボイド型において、エレベーターホールや共用階段の近くにコミュニティの形成を目的として共用のテラスを計画した。

■正解     2
中廊下型で東西軸にすると、北向き住戸ができてしまうため、中廊下型では東西軸にできない

【設問11 】商業建築に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.商業施設における平面自走式の駐車場は、出入時の安全性及び周辺交通への影響を考慮して、前面道路に対する出入を左折入庫・左折出庫とした。
2.20階建の自社専用の事務所ビルにおける乗用エレベーターの台数については、利用するピーク時の5分間集中率を在籍人数の20%として算出した。
3.大規模量販店の売場における通路の幅は、主な通路を3mとし、それ以外の通路を1.8mとした。
4.事務所の机の配置については、対面する視線が生じないようにしてプライバシーを適度に保つことができる同向式レイアウトを採用した。
5.大規模量販店の基準階において、売場(売場内の通路を含む。)と後方施設との床面積の割合を1:1とした。

■正解     5
大規模量販店の基準階において、売場(売場内の通路を含む。)と後方施設との床面積を割合は、3:1~4:1程度である。 

【設問13】高齢者の医療・福祉等に関する施設とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 介護老人保健施設・・・車いす訪問介護者(ホームヘルパー)を活用し,自立した生活を維持できるように工夫された軽費老人ホーム
2. 介護老人福祉施設特別養護老人ホーム)・・・身体上又は精神上著しい障害があることにより,常時介護が必要で,家庭での生活が困難な高齢者のための施設
3. 認知症高齢グループホーム・・・介護が必要な認知症高齢者(5~9名程度)が,生活上の介護を受けながら共同生活を行う施設
4. 介護療養型医療施設・・・症状が安定している長期患者であって,常時医学的管理が必要な要介護者のための治療機能・療養機能をもった施設
5. 在宅介護支援センター・・・市町村の窓口以外で,専門家による介護の相談・指導が受けられる施設

■正解     1

【設問14 】開口部等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.窓にはめ込まれた熱線吸収ガラスに一様に日射が当たるようにすることは、ガラスの熱割れ防止のためには有効である。
2.横軸回転窓は、わずかに開いた状態で固定することができるので、排煙窓として利用する場合がある。
3.カーテンウォールのオープンジョイントは、雨仕切、等圧空気層及び気密層を組み合わせることによって雨水の浸入を防止する方式である。
4.外開き窓は、一般に、雨仕舞・気密性・遮音性においては有利であるが、ガラス外面を室内から清掃しにくい。
5.突出し窓は、一般に、内倒し窓に比べて水密性に劣る。

■正解     5
突出し窓は、上辺が回転軸で下を突出すため、水密性(雨水が室内側に入らない性能)に優れている

【設問15 】建築物等の各部寸法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.剣道場の有効天井高は、動作寸法をもとに安全のためのスペースを見込んで、5mとした。
2.6人制バレーボールの公式試合を行うコートを2面配置するために、体育館の床面の内法寸法を24m×24mとした。
3.駐輪場の計画において、自転車1台当たりの駐輪スペースを0.7m×1.9mとした。
4.公共図書館における図書の貸出用のカウンターの床面からの高さは、子どもや車いす使用者に配慮して、70cmとした。
5.地下に駐車場を設ける場合の大規模店舗の柱スパンは、柱間に自動車が並列に3台駐車できるように、8.5mとした。

■正解    2
6人制バレーボールの公式試合を行うコートを2面配置するために、体育館の床面の内法寸法を40m × 35m 程度とした。

【設問16 】高齢者及び身体障害者の利用に配慮した住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.階段に手すりを設けるに当たり、両側に手すりを設ける余裕がなかったので、昇る時の利き手側に手すりを設けた。
2.階段の始点・終点部分に、人感センサーによって点灯する足下灯を設けた。
3.階段における転落や転倒を防止するために、階段の始点・終点部分が通路に食い込まないように計画した。
4.玄関の土間とホールとの段差が10cmであったので、上がり框の脇には腰掛台を設けるとともに壁には手すりを設けた。
5.台所の調理台、流し台、レンジ及び冷蔵庫の配置は、車いす使用者が利用しやすいように、L字型とした。

■正解     1
階段に手すりを設けるに当たり、両側に手すりを設ける余裕がなかったので、降りる時の利き手側に手すりを設けた。

【設問17 】環境に配慮した建築計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.小学校の教室やオープンスペースに、太陽熱を利用した床暖房を採用し、床スラブ下面からの熱損失を防ぐために、コンクリートの床スラブの下面に断熱を施した。
2.図書館において、貴重書庫を半地下に設け、年間を通じて自然換気を行った。
3.体育館において、屋根をドーム型とし、ベンチュリー効果による換気を促進するために、頂部の形状を工夫し、遠隔操作式の換気口を設けた。
4.郊外に建つ研究所において、クールチューブ・ヒートチューブの効果を利用するために、地下のピットを通して、空調機に外気を導入した。
5.事務所ビルにおいて、自然光を導入するとともに日射の遮蔽効果を高めるために、ライトシェルフを設け、天井を窓面に向かって高くすることができるように逆梁とした。

■正解     2
図書館の貴重書庫では、年間を通じて温湿度の変化を小さくする必要がある。自然換気は適切でなく空調設備を設ける

【設問18 】建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.CFDによるシミュレーション手法は、大空間、クリーンルーム、建築物周囲等の環境解析に用いられる。
2.湿り空気線図(又は空気線図)は、温度、湿度、比エンタルピー等の空気の状態を表したもので、空調の負荷計算や空気の状態変化の解析に用いられる。
3.BEMSは、広義には、エネルギー管理、施設運用、設備管理、防災・防犯管理等を含む、ビル管理システムのことである。
4.空気調和設備におけるVAV方式は、室内の冷暖房負荷に応じて、主として、吹出し空気の温度を変化させる方式である。
5.DDCは、自動制御方式の一つであり、調節部にマイクロプロセッサーが使用され、中央監視システムとのコミュニケーション機能を有している。

■正解     4
VAV(変風量単一ダクト方式:Variable Air Volume)は吹出し空気の風量を変化させる方式である。

【設問19 】空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.空調エネルギー消費係数(CEC/AC)の値が大きいほど、空気調和設備に係るエネルギーが効率的に利用されていることを示している。
2.ガスエンジンヒートポンプは、エンジンの排熱の利用によって暖房運転時の効率の向上が図られている。
3.ダクト系を変更せずに、「同一性能の送風機を2台並列運転する場合」と「そのうち1台を単独運転する場合」との風量の割合は、2:1にはならない。
4.冷却塔水のレジオネラ防止対策において、冷却塔と外気取入れがらりとの離隔距離は、一般に、10m以上とする。
5.蓄熱方式を採用することにより、熱源装置の負荷のピークを平準化し、その容量を小さくすることができる。

■正解     1
空調(CEC/AC)の場合、CEC/AC=年間空調消費エネルギー量/年間仮想空調負荷
となる。ゆえに、CECの値が小さいほど延べ面積あたりのエネルギー消費量は少なくなり、空気調和設備に係るエネルギーが効率的に利用されていることを示している。

【設問20 】給排水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.給水管に樹脂ライニング鋼管を使用しても、管端部の施工方法によっては赤水の発生する場合がある。
2.事務所ビルにおける在勤者一人当たりの設計用の1日給水量は、一般に、60~100l程度である。
3.あまり頻繁に使用されない衛生器具には、器具付トラップの下流の配管の途中に、Uトラップを設けることが望ましい。
4.屋外散水栓には、逆流を防止するために、給水管にバキュームブレーカーを設ける。
5.事務所ビルにおける飲料水の受水槽の容量は、一般に、1日当たりの予想給水量の半分程度とする。

■正解    3
器具付トラップの下流の配管の途中にUトラップを設けると、二重トラップとなり、トラップ間に空気溜りが生じ、排水の流れを阻害する。

【設問21 】 電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.受変電設備における避雷器は、雷等により異常に高い電圧が電路に発生した場合、その電流を大地に逃がして電路の安全性を確保するためのものである。
2.スポットネットワーク受電方式は、電力供給の信頼性に重点をおいた受電方式である。
3.電圧の種別において、交流の750V以下のものは、低圧に区分される。
4.3路スイッチは、2箇所のスイッチそれぞれにより、同一の電灯を点滅することができる。
5.スターデルタ始動方式を採用すると、電動機等の始動電流を小さく抑え、電路、遮断器等の容量が過大になることを防ぐことができる。

■正解    4
3.電圧の種別において、交流の600V以下のものは、低圧に区分される。

【設問22 】消火設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.屋内消火栓設備に用いるポンプは、不燃材料で区画された受水槽室や給水ポンプ室内に設置することができる。
2.イナートガス消火剤は、人体への安全性が高く、地球温暖化係数及びオゾン層破壊係数の点からも優れており、その消火原理は、酸素濃度の希釈消火である。
3.屋内消火栓設備における2号消火栓は、一般に、1号消火栓に比べて単位時間当たりの放水量が少ないので、必要設置個数は増えるが、一人でも容易に操作することができる。
4.連結送水管の放水口は、建築物の使用者が火災の初期の段階において直接消火活動を行いやすい位置に設置しなければならない。
5.予作動式スプリンクラー設備は、誤作動等による水損事故の可能性が低く、コンピュータ室等にも採用される。

■正解    4
建物内部に設けられる放水口は,消防隊が有効に消火活動を行うことができるように階段室や非常用エレベーターの乗降ロビー等に設置する。

【設問23 】建築設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.建築設備機器に使用する防振装置においては、一般に、防振ゴムよりコイルばねのほうが、防振系の固有周波数を低く設定することができる。
2.循環式の中央式給湯設備における給湯温度は、レジオネラ属菌の繁殖を防ぐために、常に55℃以下にならないようにする。
3.ディスプレイスメント・ベンチレーション(置換換気)の換気効率は、一般に、全般換気の換気効率よりも低くなる。
4.燃料電池の原理は、水の電気分解の逆の反応であり、水素と酸素が結合して電気と水が発生する化学反応を利用している。
5.CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)におけるBEE(建築物の環境性能効率)は、「建築物の環境品質・性能」を「建築物の外部環境負荷」で除した値である。

■正解    3
低温の供給空気の浮力による対流により、自然換気が促進されるので、換気効率は高い

【設問24 】日本の歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.光浄院客殿の平面は、「匠明」の殿屋集に描かれている「主殿の図」とほぼ同じであり、桃山時代の標準的な武家の住宅の形式を示すものと考えられている。
2.法隆寺東院伝法堂は、桁行が7間であるが移建前は5間であり、聖武天皇橘夫人の邸宅の一屋を移して建立したものと考えられている。
3.竜吟庵方丈は、東福寺の塔頭であり、現存する最古の方丈といわれている。
4.三仏寺投入堂は、修験の道場として山中に営まれた三仏寺の奥院であり、岩山の崖の窪みに建てられた懸造りである。
5.新薬師寺本堂は、一重、寄棟造りであり、前面1間を吹放しとしている。

■正解     1
奈良時代の仏寺形式
唐招提寺金堂⇨寄棟造り
・新薬師寺本堂⇨入母屋造り

【設問25 】建築作品とその特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、(   )内は主な設計者である。
1.「ビルバオグッゲンハイム美術館(Frank O. Gehry)」は、彫塑的な形態であり、三層にわたる展示空間が中央アトリウムを囲うように配置されている。
2.「アラブ世界研究所(Jean Nouvel)」は、図書館、博物館、展示室等からなる複合施設であり、南北二つの棟がスリット状の通路及び正方形の中庭を挟んで対峙する構成となっている。
3.「フランス国立図書館(Dominique Perrault)」は、大きな三つのゾーンからなり、前庭から入る中央ゾーンは、傾斜屋根により高い天井高を有し、中央にガラス張りの積層式書架形式のライブラリーがある。
4.「ロイズ・オブ・ロンドン(Richard Rogers)」は、機械設備、エレベーター、便所、階段等のサービス機能をもったシャフトを、建築物の外周部に独立して配置している。
5.「香港上海銀行本店(Norman Foster)」は、吊橋の工法を応用した構造の採用により、各階は、2列のマスト状の組柱の間が開放的な無柱空間となっている。

■正解    3
フランス国立図書館Dominique Perrault)は、L字型のガラス張りの高層棟が、緑に覆われた広大な中庭の4隅を囲む形状をしており、高層棟には書庫と事務部分が入り、来館者部分は中庭に面した地階に計画されている。