一級建築士 学科 過去問

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H14 計画・環境 問題1-25・解答

【設問1 】室内の温熱環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.椅座位の場合、くるぶし(床上0.1m)と頭(床上1.1m)との上下温度差は、5℃以内が望ましい。
2.全身温冷感が中立状態に保たれていても、局所温冷感に係わる不快要因が存在すると快適な状態とはならない。
3.気流の乱れの強さが大きいと、平均風速が低くても不快に感じることがある。
4.床暖房時の床表面温度については、一般に、29℃以下が望ましい。
5.冷たい窓や冷たい壁面に対する放射の不均一性(放射温度の差)の限界は、10℃以内である。

■正解     1
椅座位の場合、くるぶし(床上0.1m)と頭(床上1.1m) との上下温度差は、5℃以内ではなく、3℃以内が望ましい。

【設問2 】換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.密閉型暖房機器は、燃焼による室内の空気汚染のおそれが少ない。
2.ディスプレイスメント・ベンチレーション(置換換気)は、室内空気の積極的な混合を避けるため、設定温度よりもやや低温の空気を室下部から吹き出し、居住域で発生した汚染質を室上部から排出するものである。
3.必要換気量は、「室内の汚染質濃度の許容値と外気の汚染質濃度との差」を「単位時間当たりの室内の汚染質発生量」で除して求める。
4.居室の計画的な自然換気においては、建築物内外の温度差や建築物周囲の風圧を考慮して、換気口等の大きさを決定する。
5.シックハウス症候群の原因とされる物質には、害虫駆除に使用する有機リン系殺虫剤も含まれる。

■正解   3
Q=M /(C-C0)
C:室内の汚染物質濃度
C0:外気の汚染物質濃度
M:単位時間あたりの室内における汚染物質発生量
Q:必要換気量(導入外気量)
必要換気量は『単位時間当たりの室内の汚染質発生量』を『室内の汚染質濃度の許容値と外気の汚染濃度との差』で除して求める、問題文は分母と分子が逆になるので誤り。

【設問4 】北緯35度の地点における終日日射量に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、終日快晴とし、他に日射を妨げる要素はないものとする。
1.冬至の日の終日日射量は、水平面に比べて、南向き鉛直面のほうが大きい。
2.夏至の日の終日日射量は、どの向きの鉛直面に比べても、水平面の方が大きい。
3.冬至の日の終日日射量は、西向き鉛直面に比べて、南向き鉛直面のほうが大きい。
4.夏至の日の終日日射量は、南向き鉛直面に比べて、東向き鉛直面のほうが大きい。
5.冬至の日の終日日射量は、東向き鉛直面に比べて、西向き鉛直面のほうが大きい。

■正解     5
(補足)冬至の日の終日日射量は、東向き鉛直面と西向き鉛直面では同じ値となる。

【設問5 】採光・照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.視対象より周囲の輝度が高い場合に比べて、視対象より周囲の輝度が低い場合のほうが、一般に、視力が低下する。
2.窓に、透明なガラスを用いた場合に比べて、光の拡散性が高いガラスを用いた場合のほうが、一般に、昼光による室内の照度分布を均斉にする効果が大きい。
3.昼光率は、天井や壁面からの反射光の影響を受ける。
4.水銀ランプは、白熱電球に比べて、色温度は高く、演色性は低い。
5.モデリングにおいては、視対象に当てられる光線の方向と強さが異なると、得られる立体感及び質感は異なるものとなる。

■正解    1
(補足)視対象よりも周囲の輝度が高い場合に比べて、周囲の輝度が低い場合のほうが
、まぶしさが少なく、一般に視力(見える力)は高まる


【設問6 】音響に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.多孔質吸音材料は、その表面を通気性の低い材料によって被覆すると、高音域の吸音率が低下する。
2.音の反射のない空間において、無志向性の点音源からの距離が1mの点と4mの点との音圧レベルの差は、約12dBとなる。
3.音の聴感上の特性は、音の大きさ・音の高さ・音色の三要素によって表される。
4.複層ガラス(厚さ3mmのガラス2枚と乾燥空気を封入した6mmの中空層とからなる)は、その面密度の合計と同じ面密度をもつ単板ガラス(厚さ6mm)に比べて、500Hz付近の中音域において高い遮音性能を示す。
5.残響時間は、拡散音場において、音源停止後に室内の平均音響エネルギー密度が100万分の1(10のマイナス6乗)に減衰するまでの時間をいい、コンサートホールにおいては、一般に、そのホール内の聴衆の数が多くなるほど短くなる。

■正解    4
(補足)複層ガラスは、その面密度の合計と同じ面密度をもつ単板ガラスにに比べて、500Hz付近の中音域において、透過損失が低下(遮音性能が低下)する。

【設問7 】色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.赤は、緑に比べて、誘目性の高い色である。
2.色彩調和に関する共通性の原理において、色相や色調に共通性のある色の組合せは、調和する。
3.赤紫・赤・黄赤・黄等の色相は、暖かい印象を与える。
4.色が同じ場合、一般に、面積の大きいもののほうが、明度の見え方は高くなるが、彩度の見え方は変らない。
5.重厚な印象を与えたい場合には、一般に、明度の低い色を用いる。

■正解    4

【設問8 】防寒・防暑に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.建築物の日射熱取得は、「天空日射」、「地面等からの反射」、「日射受熱による高温物体からの再放射(照り返し)」による熱取得の合計である。
2.窓面における日射の遮蔽性能を示す日射遮蔽係数は、その値が大きいほど遮蔽効果が小さくなる。
3.壁体表面の熱伝達率は、近傍の風速が大きいほど大きくなる。
4.アクティブソーラーハウスは、暖房・給湯の一定部分を太陽熱の利用により行い、集熱・蓄熱・熱移動のためにファン・ポンプ等の機械的な設備を使用した住宅である。
5.透明な板ガラスの分光透過率は、一般に、可視光線の波長域に比べて、赤外線の長波長域の方が小さい。

■正解    1
(補足)直達日射が抜けている。熱取得の合計のうち直達日射による熱取得が最も大きい。
日射熱取得⇨ 外気側から室内に熱が流入することで、建築物外面に当たる日射熱量のうち、窓・壁・屋根を通して室内に侵入する熱量である。

【設問9 】三世代住宅(「親世帯」と「小学生と中学生の子供2人をもつ子世帯」とが玄関を共有して同居する。)の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.親世帯のゾーンと子世帯のゾーンとの間に、共用部分として玄関のほかに応接室を設けた。
2.親世帯のゾーンは、車いすや歩行介助が必要になった場合を考慮して、廊下の幅にゆとりを持たせ、床上75㎝程度の位置に手すりが付けられるようにした。
3.親世帯の使用する浴室は、寝室の近くの位置とし、浴槽の脇には浴槽の縁の高さと同じ高さの台を設け、移乗できるようにした。
4.親世帯と子世帯の子供との生活時間帯が異なるので、子世帯の子供室の音が親世帯の部屋になるべく伝わらないようにした。
5.玄関の上がり框は、親世帯の高齢化を考慮して、その高さを2㎝にとどめ、段差が目立たないように玄関土間と同じ色の材料で仕上げた。

■正解     5

【設問10 】集合住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.「同潤会江戸川アパート」(東京都新宿区、1934年)は、社交室、共同浴場等の付帯施設を有し、住棟を並行に配置した低層集合住宅である。
2.「代官山ヒルサイドテラス」(東京都渋谷区、1969年)は、上層に住戸を、下層に商業施設やオフィス等の機能を中心として複合させた都市型集合住宅である。
3.「ライブタウン浜田山」(東京都杉並区、1977年)は、1階のフラット住戸に設けられた専用庭と2~3階のメゾネット住戸への専用の屋外階段が、路地的なスペースに面して設けられた集合住宅である。
4.「六甲の集合住宅」(神戸市、1983年)は、住戸の一部を斜面に沿ってセットバックさせることにより、建築物を急斜面の地形になじませるように配置している。
5.「Mポート」(熊本市、1992年)は、居住者の参加による各住戸の設計が行われたコーポラクティブハウスであり、居住者の交流等を意図して共用空間を配置している。

■正解    1
同潤会江戸川アパート」は、6階建のコの字型住棟と4階建の板状住棟が中庭を囲む中層集合住宅

【設問11 】商業建築に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.量販店において、売場面積(売場内の通路を含む)の延べ面積に対する比率は、一般に、60~65%程度である。
2.大規模なシティホテルにおいて、客用のエレベーターの台数は、一般に、100~200室に1台程度とされている。
3. 一般に、商店の陳列棚は、床上700~1,500mm程度の部分が、成人にとって最も商品を手に取りやすい高さである。
4.両端コア型の貸事務所の計画においては、フロア貸の場合には、オープンオフィスとしやすいが、一つの階を分割して貸す場合には、両端のコアをつなぐ廊下が必要となりレンタブル比が低下することがある。
5.劇場の計画において、プロセニアムステージは、必要に応じて客席と舞台との関係を変化させることができるので、演目に応じて適切な空間をつくりだせる。

■正解     5
(補足)プロセニアムステージにおけるプロセニアムは、一般に固定されている。なお、必要に応じて客席と舞台との関係を変化させることができるので、演目に応じて適切な空間をつくりだせる形式は、アダプタブルステージである

【設問12 】公共建築物とその特徴との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1.名護市庁舎(沖縄県)………………各階をセットバックさせてできたテラスをパーゴラで覆う等して、屋根・外壁・開口部を日射と風雨から保護し、日陰となるスペースをつくりだしている。
2.浪合村立浪合学校(長野県)………村の教育や福祉活動の中心施設として、保育園、小学校、中学校とデイケアセンターを併設している。
3.海の博物館(三重県)………………プレキャストコンクリートや瓦屋根を採用する等、地域性を踏まえながら、性能、コスト、耐久性を検討し、「収蔵品のための空間」を実現している。
4.水戸芸術館茨城県)………………音楽、演劇、美術のそれぞれに対応した文化施設を、個々の空間の独立性を保ちながら、一体化させている。
5.日野市立中央図書館(東京都)……1階に間仕切りのない開架室を設け、貸し出し中心の機能構成をとっている。

■正解    2
(誤)「福祉活動」⇨(正)「文化活動」
(誤)「デイケアセンター」⇨(正)「公民館」

【設問13 】公共建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.総合病院における1看護単位当たりの病床数は、一般に、内科や外科に比べて、産科や小児科の方が少ない。
2.近年増加している小規模で家庭的な環境づくりを目指す痴呆性老人グループホームにおいては、リハビリテーションのための機能訓練室を設ける必要がある。
3.小学校において、低学年を総合教室型、高学年を特別教室型とする場合、特別教室群は低学年よりも高学年の教室群の近くに配置することが望ましい。
4.美術館においては、従来の鑑賞するだけの展示から、ワークショップ等の参加型企画が増え、アトリエと展示室とを一体として使う場合もある。
5.市庁舎においては、市民が日常利用するメインエントランス、職員・サービスのエントランスのほかに、議会用のエントランスを考慮する必要がある。

■正解    2

【設問15】建築物や周辺環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.多雪区域内の市街地の建築物において、落雪の搬出の不便さと落雪による危険とを避けるため、無落雪屋根を採用する場合がある。
2.小学校の教室において、休み時間における校庭からの騒音による教室内の騒音レベルは、校舎配置を開放型とする場合に比べて、コの字、ロの字等の囲み型とする場合のほうが大きくなる傾向がある。
3.日射を受ける建築物の南側の外構は、モルタル仕上げとした場合に比べて、芝生とした場合のほうが真夏時に照返しを防止する効果がある。
4.スポーツ施設の配置計画において、屋外球技場は、長軸を東西にとることが望ましい。
5.高層建築物を建設した場合、風速増加率は、周囲に建築物がない場合に比べて、周囲に低層建築物がある場合のほうが大きくなる傾向がある。

■正解     4
【体育館・屋外サッカー場の長軸】ポイント
・体育館の長軸→東西方向
屋外サッカー競技場の長軸南北方向
屋外施設は太陽の日差しが競技の妨げにならないようにすることが必要。問題となるのは、太陽高度の低い東・西からの日差し。したがって、東・西に向かって攻めることがないように、屋外サッカー競技場は長軸を南北方向とする。

【設問16 】地域施設の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.広域参考図書館においては、開架方式が一般的であり、閉架書庫は設置されないことが多い。
2.総合病院の病床規模計画においては、患者の来院範囲(診療圏)を設定し、その診療圏の発生患者数、当該施設の選択率及び平均入院期間を推定して、病床数を算定することができる。
3.コミュニティ施設において、類似施設を集めて複合化した場合には、建築物、資料、器材、備品等の管理を一元化し、有効利用を図ることが望ましい。
4.コミュニティ施設においては、利用する住民の意向を十分に把握し、運営への積極的な参加を促すために、初期の段階から住民を交えて計画を進めることが有効である。
5.保育所においては、乳児と幼児とは活動能力が異なるので、生活空間を分離するほうがよい。

■正解    1
広域参考図書館都道府県立)
 ⇨ 閉架書庫が主体
・地域図書館(市町村立)
 ⇨ 開架閲覧室は、閲覧のための座席を必要最小限にとどめ、開架書架主体とする。

【設問17 】鉄道の駅舎とつながる複合ビルの計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.改札口のある2階のコンコースから複合ビルに通じる通路において、70㎝の高低差があるので、「幅3mで段数5、踏面30㎝の階段」及び「幅2mで長さ11mのスロープ」を設けた。
2.改札口と直接つながる位置に設けられた複合ビル内のエレベーターの乗降ロビーにおいては、「床上100㎝の位置に車いす使用者用のエレベーター操作ボタン」と「エレベーターの到着前にその昇降方向等を案内する放送設備」を設けた。
3.複合ビルの各階においては、車いす使用者等に配慮した便所を設け、出入口の幅を75㎝とした。
4.複合ビルの主要な出入口においては、エレベーター等の配置を示す白地の総合案内板を設け、案内板の表示には、黄色を避けるとともに、点字による併記を行った。
5.「複合ビルの主要な出入口」と「総合案内板やエレベーター等」との間に設ける通路において、視覚障害者誘導用ブロックを敷設するに当たり、車いす使用者の通行にも配慮して、その位置を決定した。

■正解     3

【設問18 】建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。  
1.CFDによるシミュレーション手法は、大空間、クリーンルーム、居室、建築物周囲等の環境解析に適用されている。
 2.バキュームブレーカとは、洗浄弁のまわりや給水配管に設け、給水配管内に気泡が生ずることによる損傷を防止するための器具である。
3.BEMSとは、広義には、施設運用、設備管理、防災・防犯管理、通信系・OA系管理を含む、ビル管理システムのことである。
4.LCC計算における現在価値とは、費用発生時点の価格に物価変動率と計算利率(割引率)とを考慮して、現時点の価値に換算したものである。
5.設備診断における社会的劣化とは、設備システムの劣化のうち、要求機能の変化や技術革新による陳腐化が要因となって生じるものである。

■正解    2
(補足)バキュームブレーカは、排水管内の圧力を調整し、排水の逆流を防止するための装置

【設問19 】冷暖房機器の熱源設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.燃料電池を用いたコージェネレーションシステムは、発電効率・総合熱効率が高い、騒音・振動が少ない、有害な排気ガスがほとんど発生しない等の特徴がある。
2.冷凍機に使用される代替フロン(HFC)は、オゾン層の破壊防止については効果があるが、地球温暖化係数については二酸化炭素を上回っている。
3.蓄熱槽システムを採用する目的には、ランニングコストの低減、熱源規模の縮小、安定した熱供給の確保等がある。
4.氷蓄熱システムは、水蓄熱システムに比べて、一般に、蓄熱容積を縮小し、蓄熱層からの熱損失を低減することができるが、冷凍機の運転効率・冷凍能力は低下する。
5.二重効用吸収式冷凍機は、遠心冷凍機に比べて、冷却塔から大気に排出される熱量を少なくし、冷却塔を小型化することができる。

■正解   5
(補足)遠心冷凍機=圧縮冷凍機

吸収式冷凍機のほうが圧縮式より排出する熱量が大きく、水を大量に使うため、冷却塔が大型化されるのが一般的。す


【設問20 】給排水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.事務所の給水設備の容量の決定にあたり、1日の使用水量を100ℓ/人とした。
2.重力式給水方式において、給水圧力を確保するため、最も高い位置のシャワーヘッドから高置水槽の低水位面までの高さを5mとした。
3.排水及び汚泥の排出を容易にするため、排水層の底面に勾配を設け、清掃時の安全に配慮して、その勾配を吸込みピットに向かって1/15とした。
4.保守点検スペースとして、飲料用受水層の低部及び周囲にそれぞれ60cm、上部に100㎝のスペースを確保した。
5.雨水立て管の管径は、建設地の最大雨量とその立て管が受けもつ屋根面積等をもとに決定した。

■正解      2
給水圧力を確保するために最も高い位置のシャワーヘッドから高置水槽の低 水位面までの高さを7mとする。

【設問21 】電気設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.夜間、無人となる防火対象物において、自動火災報知設備の感知機の作動と連動して点灯する方式の誘導灯を採用した場合、無人となる時間については、誘導灯を消灯することができる。
2.低層建築物において重量物の搬送等に用いられる油圧式エレベーターの機械室は、昇降路最下階に隣接した位置に設けることが望ましい。
3.フリーアクセス方式は、フロアダクト方式に比べて、配線の自由度が高く、配線の収納容量も多い。
4.空調熱源を電気方式とし、コンセント電源容量を40W/㎡と設定した事務所の契約電力は、一般に、50W/㎡程度である。
5.省エネルギー計画書において必要とされる物品販売業を営む店舗のCEC(エネルギー消費係数)については、空気調和設備、空気調和設備以外の機械換気設備、給湯設備のほか、照明設備がある。

■正解    4
電気式空調熱源⇨約80W/m2
ガス式空調熱源⇨約40W/m2

【設問23 】集合住宅の建築設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.一定規模以上の集合住宅において、自家用電気室と電力会社の借室電気室の2種類の電気室を設置する場合、各住戸部分には自家用電気室から電源供給を行う。
2.SI(スケルトン・インフィル)住宅の建築設備は、一般に、スケルトンとしての長期の使用が可能な共用設備部分と、インフィルとして変更が可能な住戸専有設備部分とにより構成される。
3.情報分電盤は、各住戸にテレビ、電話、インターネット等の情報系ケーブルを引き込む位置の近辺に設置し、端子台、テレビ分配器、HUB、DSU、電源コンセント等を必要に応じて収納するものである。
4.24時間機械換気システムを用いる場合には、一つの住戸全体において、0.5回/h程度の換気を行い、各居室がまんべんなく換気されるように配慮する。
5.ガス瞬間式給湯器の能力表示には「号」が用いられる場合があり、1号は流量1ℓ/minの水の温度を25℃(K)上昇させる能力をいう。

■正解    1
各住戸部分には借室電気室(電力会社)よりから電源供給を行う。

【設問24 】歴史的な建築物とその様式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.パルテノン神殿アテネ)は、エンタシスのある柱をもつドリス式の神殿建築である。
2.薬師寺東塔(奈良市)は、三手先の組物を用い、裳階が付いた三重塔である。
3.ノートルダム大聖堂(パリ)は、双塔形式の正面をもつ初期ゴシック建築である。
4.浄土寺浄土堂(兵庫県小野市)は、海老虹梁を用いた禅宗様(唐様)の建築である。
5.アルハンブラ宮殿グラナダ)は、イスラム式の宮殿建築で、複数の中庭、アーケード、塔等がある。

■正解     4
浄土寺浄土堂(兵庫県小野市)は、太い虹梁(こうりょう)と束(つか)を積み重ねて屋根を支える構造の大仏様(天竺様)の建築物である。〈平成19年 設問24〉

【設問25 】次の建築作品とその説明との組合せのうち、最も不適当なものはどれか。
1.サヴォア邸…………ル・コルビュジエによって設計された住宅で、「近代建築の五原則」を作品として体現した空間構成が特徴である。
2.パイミオのサナトリウム…………アルヴァ・アアルトによって設計された結核患者が療養するための病院で、合理的で明快なゾーニングと風土に根ざしたヒューマン・デザインが特徴である。
3.グッゲンハイム美術館…………フランク・ロイド・ライトによって設計された美術館で、吹き抜けに面した螺旋状の展示空間が特徴である。
4.シドニーオペラハウス…………国際コンペによって選ばれたヨーン・ウツソンが設計したオペラハウスで、円弧のシェル群によるシンボリックな造詣が特徴である。
5.ケネディ空港TWAターミナル…………ルイス・カーンによって設計されたプレキャストコンクリートのシェル構造によるターミナルで、コンクリートの可塑性を生かしたドラマティックな空間が特徴である。

■正解     5
(補足)エーロ・サーリネンによって設計