一級建築士 学科 過去問

法規を除いたH21までの過去問。自分用にカスタマイズするのに、ご活用ください。まじめに、やさしく、おもしろく。もりもり学ぶ。

H10 施工 問題1-25・解答

今回アップした過去問の正答は、こちらで調べてわかる範囲ですので、あくまでも参考程度でお願いします。【設問21】の解答に誤りがありましたので、追記しています。(2017.5.14)

【設問1 】施行計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 工程表の作成に当たっては、気候、風土、習慣等の影響を考慮した。
2. 仮設計画は、請負者がその責任において定めた。
3. 施工要領書は、個々の工事については具体的に記載せず、どの工事にも共通に利用できるように作成した。
4. 敷地の高低差が大きくて、偏土圧が作用することが予想されるので、山留め工法として地盤アンカー(アースアンカー)工法を採用した。
5. ターンバックル付き筋かいを有する建築物の鉄骨の建方において、その筋かいを用いないで建入れ直しを行う計画とした。

■正解    3

【設問2 】工事現場の管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 工事現場の安全衛生に関する管理は、現場代理人が責任者となり、建築基準法労働安全衛生法、その他関係法令等に従って行う。
2. 工事が完了したときは、施工者が自主検査を行い、設計図書と照合し、その適合性を確認したうえで、監理者に申し出て完成検査を受ける。
3. つり足場においては、その上で脚立を使用して作業を行うことができる。
4. 作業構台における高さ2m以上の作業床の端で、作業上危険のおそれのある箇所に手すりを設ける場合、その高さは75cm以上とする。
5. 建築一式工事を直接請け負った特定建設業者が、当該工事を施工するために4500万円以上の下請契約を締結したときは、所定の事項を記載した施工体制台帳を作成し、工事現場ごとに備えて置く。

■正解    3

【補足】特定建設業の法改正について
技術者配置・専任要件等における下請代金・請負代金の額については、平成28年6月施行で法改正されていますので、平成29年試験から試験の対象となります。なお、公共工事については、「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」15条により、下請代金の額に関わらず、施工体制台帳の作成・備置及び施工体系図の作成・掲示が義務付けられていますので、注意してください。
(井澤式比較暗記法の解説より抜粋)

【設問3 】材料管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 仮設に使用する材料は、品質・性能を確認したうえで、新品ではないものを使用した。
2. プレストレスコンクリート工事に用いるPC鋼材は、現場において、加熱して加工を行った。
3. 設計図書において監督員の検査を受けて使用すべきものと指定された工事材料の検査に直接必要な費用は、請負者が負担した。
4. 鉄筋は、角材より地面から10cm以上離して置いた。
5. 指定副産物であるコンクリート塊を工事現場で破砕し、再生クラッシャランにして路盤材料に使用した。 

■正解     2 
(補足)プレストレスコンクリート工事に用いるPC鋼材の加工・組立てにおいては、加熱および溶接を行ってはならない。 

【設問4 】建築工事に関連する届等とその提出先との組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1. 浄化槽の設備の届出……………保健所長
2. 建築工事届……………都道府県知事
3. 航空障害灯及び昼間障害標識の設置の届出…地方航空局長
4. 工事完了届………………建築主事
5. 共同企業体代表者の届出…………都道府県労働基準局

■正解   3

【設問5 】地盤調査に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 砂質土のせん断強さの調査に、標準貫入試験を採用した。
2. 地下水に関して、水位と透水係数を主な調査項目とした。
3. ボーリング孔からの乱さない試料の採取は、一つのボーリング孔から複数個採取せずに、複数のボーリング孔からそれぞれ一つずつ採取した。
4. 標準貫入試験において、貫入量が30cmに達しない場合の本打ちの打撃数は50回とし、そのときの累積貫入量を測定した。
5. 支持杭の使用を前提とした地盤の調査は、杭下端位置から10m深い位置まで行った。

■正解   3
(補足)ボーリング孔からの乱さない試料の採取位置は、1地点に集中して深さ方向に密にしたほうが、土の性質を判断する上で有利になる。

【設問6 】仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 高さが2mの作業構台においては、作業床の床材間のすき間を5cmとした。
2. 作業床の高さが10m未満の高所作業車の運転者は、特別教育修了者とした。
3. 型枠支保工の支柱の高さが3.5m以上であったため、労働基準監督署長への届出を行った。
4. 枠組足場については、最上層及び5層ごとに水平材を設けた。
5. 足場において足場板を長手方向に重ねる場合、支点の上で重ね、その重ねた部分の長さは20cm以上とした。

■正解    1

【設問7 】土木工事及び山留め工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 粘性土の床付面を乱してしまったので、そのまま転圧により締固めを行った。
2. 軟弱地盤での大規模・大深度掘削において、場所打ち鉄筋コンクリート地中壁(連続地中壁)を採用することとした。
3. 逆打ち工法は、地上階と地下階の同時施工が可能であるが、地下作業に制約を受けるので、施工手順等を十分に検討することとした。
4. 山留め支保工の支柱は、十分な安全性を確保したうえで、工事用桟橋の支柱として利用した。
5. 砂質地盤の排水工法として、ウェルポイント工法を採用した。

■正解    1

【設問8 】地業及び基礎工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. セメントミルク工法において、アースオーガーの支持地盤への掘削深さは、1.5m程度とし、杭の支持地盤への根入れの深さは、1m以上とする。
2. 杭の継手の工法をアーク溶接の手溶接とする場合、JIS Z 3801(溶接技術検定における試験方法及び判定基準)によるA-2H程度の資格を有する者に作業させることとする。
3. 打込み杭の根入れ深さや打止め条件は、地盤調査の結果及び杭打ち試験の結果に基づいて決定する。
4. 場所打ちコンクリート杭に使用するコンクリートの調合については、寒冷地以外においては、気温による強度の補正を行わない。
5. 既製コンクリート杭を打ち込む際、杭の中心間隔は、杭頭部の径の2倍以上、かつ、75cm以上とする。

■正解    5
(補足)杭頭部の径の2.5倍以上、かつ、75cm以上とする。


【設問9】土地及び地盤に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 1. きれいな砂とシルトでは、きれいな砂のほうが内部摩擦角が大きく、シルトと硬質粘土では、硬質粘土のほうが粘着力が大きい。
2. 地盤改良工法については、圧密沈下対策として、サンドドレーン工法などを用いた載荷盛土による強制圧密脱水工法などがあり、液状化対策として、サンドコンパクションパイル工法などを用いた地盤の締固め工法などがある。
3. 砂質土地盤の液状化を判定する試験として、砂質土の一軸圧縮試験及び三軸圧縮試験がある。
4. 粘性土地盤の沈下特性を判定する試験として、粘性土の圧密試験などがある。
5. 建築物の振動特性係数Rtを算定する場合、岩盤や硬質砂礫層のものは、第1種地盤に該当し、沖積シルトの層の深さが30m以上のものは、第3種地盤に該当する。

■正解   3

【設問10 】型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 
1. はり下の支柱は、コンクリート打込み後、28日を経過した後に取り外した。 
2. 鋼管枠を用いる支保工の設計において、型枠支保工の上端に、設計荷重の2.5/100に相当する水平方向の荷重が作用しても安全な構造とした。
3. コンクリート表面の硬化不良を防止するために、オーバーレイを施した特殊合板を採用した。
4. 床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキ)は、衝撃に弱く変形しやすいので、養生方法・揚重方法・吊り治具に配慮した。
5. 型枠支保工に用いる鋼材の許容曲げ応力の値として、鋼材の降伏強さの値、又は引張強さの3/4の値のうち、小さい方の値を採用した

■正解    5
(補足)型枠支保工に用いる鋼材の許容曲げ応力の値として、鋼材の降伏強さの値、又は引張強さの3/4の値のうち、小さい値の3分の2以下とする。 

【設問11 】コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. レディーミクストコンクリートの発注において、呼び強度を保証する材齢を28日とした。
2. コンクリートの中性化速度を遅くするため、使用するコンクリートの圧縮強度を高くした。 
3. レディーミクストコンクリートは、荷卸し直前にトラックアジテーターのドラムを高速回転させてから排出した。
4. コンクリートをポンプ工法で圧送する場合、粗骨材を最大寸法20mmの砕石としたので、輸送管の呼び寸法を100mmとした。
5. コンクリート打込み後、プラスティック収縮ひび割れや沈みひび割れが発生したので、硬化を待って、ひび割れにエポキシ樹脂を注入した。

■正解     2

【設問12 】コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 標準的な計画供用期間の建築物で設計基準強度が240kg/平方センチメートルの場合、レディーミクストコンクリートの発注に際し、27N/平方ミリメートルに気温による強度の補正値を加えた値の呼び強度とした。
2. 寒中コンクリートの施工において、打込み時のコンクリートの温度が15~25℃になるように管理した。
3. 強度管理の材齢が28日の場合、構造体コンクリートの強度管理のための供試体の養生方法を標準養生とした。
4. 高流動コンクリートの施工において、コンクリートの荷卸し時の目標スランプフローを60cmとした。
5. 暑中コンクリートの調合において、AE減水剤遅延形を採用した。

■正解   3

【設問13 】鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 高力ボルト接合において、接合部の摩擦面をショットブラスト処理としたので、すべり係数0.45以上を確認する試験は行わなかった。
2. 組立て溶接は、本溶接と同等な品質が得られるように行った。
3. 溶接に裏当て金を用い、その板厚は、6mmとした。
4. すみ肉溶接の端部は、滑らかに回し溶接を行った。
5. 高力ボルト接合において、接合部に1mmを超えるはだすきが生じる箇所には、フィラープレートを使用した

■正解    3
(補足)溶接に裏当て金を用る場合、その板厚は9mm以上とする。

【設問14】問題データなし

【設問15 】防水及び屋根工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 屋根露出防水工法において、防水層立上がり末端部は、幅100mm程度の網状ルーフィングの増張りを行い、押え金物で固定し、ポリウレタン系シーリング材で末端処理を行った。
2. アスファルト防水工事において、屋根保護防水断熱工法の絶縁用シートとして、ポリプロピレンのフラットヤーンクロスを用いた。
3. 塗膜防水工事において、防水層の下地の入隅は直角に、出隅は丸面に仕上げた。
4. 長尺金属板葺きにおいて、留付け用釘として、亜鉛めっき釘を用いた。
5. シーリング工事において、充填したシーリング材をへら押えの後、直ちにマスキングテープをはがした。

■正解    3

【設問16】問題データなし

【設問17】内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. ビニル床シートは、施工に先立ち、巻き癖を取る為に仮敷きを行った。 
2. フローリングの割付けにおける寸法の調整は、出入口の部分で行った。 
3. 防火性能を必要とする個所に強化石こうボードを用いた。 
4. 鋼製天井下地において、天井ふところが1400mmであったので、吊りボルトの振れ止め補強を行わなかった。 
5. 比較的気密性の高い居室に普通合板を用いる場合、ホルムアルデヒト放散量による区分がF1のものとした。 

■正解    2

【設問18】【設問19】問題データなし

【設問20 】設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 自然換気設備の給気口は、居室の天井の高さの1/3の位置の設けた。
2. エレベーターの出入口の床先とかごの床先との水平距離は、3cmとした。
3. 階段のないエスカレーターの勾配は、12度とした。
4. 排水トラップの封水深は、7cmとした。
5. 都市ガス用のガス漏れ警報設備の検知器は、ガスレンジの直上の天井面に設けた。

■正解    5

【設問21 】各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 木工事において、構造用ボルトには、M12以上のものを用いた。
2. コンクリートブロック工事において、充填コンクリートに用いる砂利の最大寸法は、ブロック空洞部の最小幅の1/5以下、かつ、20mm以下とした。
3. ALCパネル工事における外壁の取付け構法の選定に当たって、大きな層間変位に追従可能なスライド構法を採用した。
4. モザイクタイル張り工事において、現場調合タイル張付け用モルタルの細骨材として、最大粒径2.5mmのものを用いた。
5. 密着張りタイル工事においては、一度に塗り付ける張付けモルタルの面積は、2平方メートル以内とした。

■正解    4
(補足)モザイクタイルとマスク張りは1.2㎜、他のタイルが2.5㎜
2.については、充填コンクリートに用いる砂利の最大寸法は、ブロック空洞部の最小幅の1/4以下、かつ、20mm以下を標準とする。


【設問22 】建築工事に関する用語の説明として、最も不適当なものは、次のうちのどれか。
1. スライム……場所打ちコンクリート杭の孔内の崩落土、泥水中の土砂等が沈殿したもの。
2. ウィンチ……ワイヤを巻き取って重量物を上下、水平に移動させる機械。
3. 縄張り………建築物の位置を決定するため、建築物の形のとおりに縄等を張ること、又は消石灰粉等で線を引くこと。
4. 盤ぶくれ……砂地盤が水と砂の混合した液体性状になり、砂全体が沸騰状に根切り内に吹き上げる現象。
5. ポストテンション方式……プレストレストコンクリートにおいて、コンクリートが硬化した後に、あらかじめ配置しておいたPC鋼材、又は硬化後に挿入したPC鋼材を緊張する方式。

■正解     4

【設問23 】積算に関する次の記述のうち、建築積算研究会「建築数量積算基準」に照らして、最も不適当なものはどれか。
1. 根切土量を算出する場合、杭の余長部分の土量を差し引くものとする。
2. 鉄骨の溶接の数量は、原則として、種類、溶接断面形状ごとに長さを求め、すみ肉溶接脚長6mmに換算した延べ長さとする。
3. 鉄筋コンクリート造の階段のコンクリートの数量は、設計寸法による段スラブ及び踊り場等の版厚と、その内法面積とによる体積とする。
4. 鉄筋の所要数量は、その設計数量の4%増を標準とする。
5. 間仕切下地の開口部のための補強の数量は、設計寸法による開口部の箇所数とする。

■正解    1
(補足)杭の余長等による根切り量の減少はないものとする。