一級建築士 学科 過去問

法規を除いたH21までの過去問。自分用にカスタマイズするのに、ご活用ください。まじめに、やさしく、おもしろく。もりもり学ぶ。

H21 施工 問題1-25・解答

【設問1 】施工計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリートの打込みで設備が隠蔽となる部分の工事の検査を工程の都合により行うことができない場合には、当該工事の監理者の承諾を受け、工事写真等による記録を残して工事を進める計画とした。
2.軽量コンクリートの打込みをコンクリートポンプにより行うに当たって、高所圧送や長距離圧送の場合には、輸送管内での閉塞等を避けるため、輸送管の呼び寸法を125Aとする計画とした。
3.ALCパネル工事の工程計画の作成において、ALCパネルの受け材の検討については、鉄骨図の監理者による承認の後に行う計画とした。
4.山留め工事において、敷地の高低差が大きく、偏土圧が作用することが予想されたので、地盤アンカー工法を採用する計画とした。

【正解】  3
ALCパネル工事の工程計画の作成において、ALCパネルの受け材の検討については、鉄骨図の承認時期に合わせて下地鋼材(受け材)の検討が、完了していなければならない


【設問2 】工事現場の管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.公共工事において、特別な要因により工期内に主要な工事材料の日本国内における価格に著しい変動が生じ、請負代金額が不適当と認められたときは、発注者又は請負者は、請負代金額の変更を請求することができる。
2.発注者から直接建設工事を請け負った特定建設業者は、下請契約の請負代金の額の総額にかかわらず、工事の適正な施工を確保するため、施工体制台帳を作成し、工事現場ごとに備え置かなければならない。
3.建設工事(軽微な建設工事を除く。)を請け負った建設業者は、その建設工事を施工するときは、下請けであっても、主任技術者を置かなければならない。
4.特定元方事業者は、元方安全衛生管理者を選任し、その者に労働災害を防止するために講じる措置のうち、技術的事項を管理させなければならない。

【正解】   2
発注者から直接請け負った特定建設業者は下請契約の請負代金の額の総額が、建築一式工事である場合は6,000万円以上、その他の工事では4,000万円以上となるとき、工事の適正な施工を確保するため、施工体制台帳を作成し、工事現場ごとに備え置かなければならない
なお、公共工事については、「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」15条により、下請代金の額に関わらず、施工体制台帳の作成・備置及び施工体系図の作成・掲示が義務付けられている。


【設問3】材料管理、品質管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.工事現場における錆(さぴ)止め塗料塗りにおいて、塗装面の単位面積当たりの塗付け量の確認については、膜厚測定が困難であるので、使用量から推定した。
2.巻いた状態で搬入された壁紙の保管については、乾燥した室内で、雨水や直射日光の当たらない場所に立置きとし、ビニルシートにより養生した。
3.高強度コンクリート150㎥を、1日、1工区で打設する計画であったので、構造体コンクリートの圧縮強度の検査については、適当な間隔をあけた任意の3台の運搬車から各1個ずつ採取した合計3個の供試体により行うこととした。
4.セメント系固化材を用いる地盤改良工法を施工するに先立ち、現場の土壌と使用する予定のセメント系固化材とを用いて六価クロム溶出試験を行った。

【正解】   3
高強度コンクリートの構造体コンクリートの圧縮強度検査は、300ごと、3台の運搬車から各3個ずつ採取した合計9個の供試体により行う。


【設問4 】建築工事に関連する届等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.建築工事を共同連帯して請け負ったので、「共同企業体代表者届」を、その工事の開始の日の14日前までに都道府県労働局長あてに届け出た。
2.騒音規制法による指定地域内において特定建設作業を伴う建設工事の施工に先立ち、「特定建設作業実施届出書」を、その作業の開始の日の7日前までに市町村長あてに届け出た。
3.建築工事に伴って発生した産業廃棄物の運搬又は処分を他人に委託したときに交付した産業廃棄物管理票に係る「産業廃棄物管理票交付等状況報告書」を、保健所長あてに提出した。
4.道路法による通行の制限を受ける車両を通行させるため、「特殊車両通行許可申請書」を、道路管理者あてに提出した。

【正解】  3
建築工事に伴って発生した産業廃棄物の運搬又は処分を他人に委託したときに交付した産業廃棄物管理票に係る「産業廃棄物管理票交付等状況報告書」を、都道府県知事あてに提出した。


【設問5 】地盤調査及び仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.載荷面からの深さ45~60cm程度の範囲内における地盤の支持力特性を求めるため、直径30cmの載荷板を用いて平板載荷試験を行った。
2.クレーンの玉掛け作業に用いるワイヤロープについては、安全係数(ワイヤロープの切断荷重の値を、当該ワイヤロープにかかる荷重の最大の値で除した値)が5のものを使用した。
3.高さ5m未満の枠組足場の解体作業であったので、足場の組立て等作業主任者を選任せずに、作業指揮者を指名した。
4.  高さ12m、勾配20度の登り桟橋には、滑り止めとして踏桟を設けるとともに、踊場を高さ4mと8mの位置に設けた。

【正解】   2
クレーンの玉掛け作業に用いるワイヤロープについては、安全係数(ワイヤロープの切断荷重の値を、当該ワイヤロープにかかる荷重の最大の値で除した値)が6以上のものを使用した。


【設問6 】土工事及び山留め工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.粘性土地盤における山留めの撤去において、鋼矢板の抜き跡については、周辺への影響を考慮して、その地盤の粘性土により埋め戻した。
2.鋼製切ばり継手部において、両方の切ばり材の仕口における端部のあて板が面接触とならず、わずかな隙間が生じたので、その隙間にライナーを挿入して接続する切ばりの軸線が直線となるようにした。
3.山留め支保工の支柱については、切ばりから伝達される荷重に構台上の積載荷重、構台の自重や重機等の活荷重を合わせた荷重に対して十分な安全性を確保したうえで、乗入れ構台の支柱と兼用した。
4.山留め壁の施工において、掘削後の周辺の地盤や構造物への影響を少なくするため、山留め壁の剛性及び止水性が比較的優れているソイルセメント柱列壁工法を採用した。

【正解】   1
粘性土地盤における山留めの撤去において、鋼矢板の抜き跡については、周辺への影響を考慮して、粘土分の少ない川砂を用いて埋め戻した


【設問7 】杭地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、特記がなかったので、アースオーガーの支持地盤への掘削深さについては1.5m程度とし、杭の支持地盤への根入れ深さについては1m以上とした。
2.セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、杭周固定液については、杭の建込み後に注入した。
3.場所打ちコンクリート杭工事において、コンクリートの打込み開始時には、プランジャーをトレミー管に設置し、打込み中には、トレミー管の先端がコンクリート中に2m以上入っているように保持した。
4.場所打ちコンクリート杭工事において、コンクリートの打込みに際し、杭頭部に余盛りを行い、コンクリート硬化後、余盛り部分を斫(はつ)り取った。

【正解】  2
セメントミルク工法による既製コンクリート杭工事において、杭周固定液については、所定の深度に達したのち、安定液を根固め液に切り換え、所定量を注入完了後、杭周固定液を注入しながらアースオーガーを引き上げる。その後、杭を掘削孔内に建て込む


【設問8】鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、設計図書に特記がないものとする。
1.粗骨材の最大寸法が20mmのコンクリートを用いる柱において、主筋D22の鉄筋相互のあきについては、30mmとした。
2.屋根スラブの出隅及び入隅の部分の補強筋については、屋根スラブの上端筋の下側に配置した。
3.D13とD16との鉄筋の重ね継手の長さについては、D13の呼び名の数値である13に所定の数値を乗じて算出した。
4.ガス圧接継手の外観検査の結果、明らかな折れ曲がりが生じて不合格となった圧接部については、再加熱して修正した。

【正解】   1

粗骨材の最大寸法が20mmのコンクリートを用いる柱において、主筋D22の鉄筋相互のあきについては、33mm以上とした。JASS5 呼び名の数値の1.5倍以上)



【設問9 】型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリート打放し仕上げに使用するせき板の材料については、ウレタン系樹脂により表面処理をしたコンクリート型枠用合板のうち、ほとんど損傷のないものを転用した。
2.型枠支保工の計画に当たって、鋼管枠を採用したので、水平方向の荷重が作用しないものとして、構造計算を行った。
3.小さい窓の下の腰壁の型枠で、コンクリートの充填不足が予想されるものについては、腰壁上端の型枠(ふた)の中央部に空気孔を設けた。
4.見え掛りで仕上げがない設備シャフト内の壁の型枠には、丸セパC型のセパレーターを用い、型枠取外し後、その頭を折って除去した跡の座金部分には、錆止め塗料を塗り付けた。

【正解】  2
型枠支保工の計画に当たって、鋼管枠を採用した場合は、型枠支保工の上端に設計荷重の2.5100に相当する水平方向の荷重が作用しても安全なものとして、構造計算を行った


【設問10 】コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.マスコンクリートにおいて、荷卸し時のコンクリート温度の上限値については、特記がなかったので、35℃とした。
2.加熱した練混ぜ水を使用する寒中コンクリートの練混ぜにおいて、セメントを投入する直前のミキサー内の骨材及び水の温度の上限値については、特記がなかったので、45℃とした。
3.スランプを18cmと指定したレディーミクストコンクリートにおいて、受入れ時のスランプ試験の結果が20cmであったので、合格とした。
4.コンクリートの打込み日の外気温の最高気温が23℃と予想されたので、コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間の限度については、120分とした。

【正解】   2
加熱した練混ぜ水を使用する寒中コンクリートの練混ぜにおいて、セメントを投入する直前のミキサー内の骨材及び水の温度の上限値については、特記がなかったので、40とした。


【設問11 】コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリートの打込みに当たって、同一打込み工区には、2つ以上のレディーミクストコンクリート製造工場のコンクリートが打ち込まれないようにした。
2.コンクリートをコンクリートポンプにより圧送するに当たって、コンクリートに先立って圧送した富調合モルタルのうち、最初に排出される変質した部分は廃棄し、その他の良質な部分は型枠内に少量ずつ分散して打ち込んだ。
3.水密コンクリートの単位粗骨材量については、透水性を低減するため、できるだけ小さくした。
4.軽量コンクリートに用いる人工軽量骨材については、輸送中のスランプの低下等が生じないように、あらかじめ十分に吸水したものを用いた。

【正解】 3
水密コンクリートの単位粗骨材量については、透水性を低減するため、できるだけ大きくした


【設問12 】プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 1. 工事現場内においてバルコニー付き床部材を平置きにより仮置きするに当たって、その台木の位置については、ひび割れや変形等が生じないように、部材の組立て後に壁部材により支持される位置からできるだけ離した。
2.プレキャスト部材に用いるコンクリートの空気量については、特記がなく、凍結融解作用を受けるおそれがなかったので、3%以下とした。
3. プレキャスト部材の柱脚部において、スリーブ継手のグラウト材の充填度については、1か所の注入口から注入したグラウト材が、すべての排出口から溢れ出たことを目視により確認した。
4.プレキャスト部材の接合において、エンクローズ溶接による鉄筋の接合については、溶接後の鉄筋の残留応力を小さくするため、同一接合部の溶接作業を連続して行った。

【正解】   1
工事現場内においてバルコニー付き床部材を平置きにより仮置きするに当たって、その台木の位置については、ひび割れや変形等が生じないように、部材の組立て後に壁部材により支持される位置に台木を配置することが望ましい


【設問13】鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.    鋼材の受入れに当たって、鋼材の現品に規格名称や種類の区分等が表示され材質が確実に識別できるものについては、規格品証明書の原本の代わりに原品証明書により材料の確認を行った。
2.   床書き現寸については、特記がなく、特に必要がなかったので、工作図をもって省略した。
3.アンカーボルト頭部の出の高さについては、特記がなかったので、ねじが二重ナットの外に3山以上出ていることを確認した。
4.トルシア形高力ボルトの締付け後の目視検査において、共回りや軸回りの有無については、ピンテールの破断により判定した。

【正解】  4
ルシア形高力ボルトの締付け後の目視検査において、共回りや軸回りの有無については、一次締め後に付したマークのずれにより判定した


【設問14】鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.高力ボルトと溶接の併用継手については、高力ボルトを締め付けた後に、溶接を行った。
2.母材の溶接面について付着物の確認を行ったところ、固着したミルスケールがあったが、溶接に支障とならないので除去しなかった。
3.完全溶込み溶接部の内部欠陥の検査については、浸透探傷試験により行った。
4.オーバーラップについては、削り過ぎないように注意しながら、グラインダー仕上げを行った。

【正解】   3
完全溶込み溶接部の内部欠陥の検査については、超音波探傷検査により行う。


【設問15 】木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.構造材の工事現場搬入時の含水率は、特記がなかったので、20%以下であることを確認した。 
2.木材の筋かいと間柱との取り合い部分は、相欠きとした。
3.心持ち材の化粧柱には、表面のひび割れを防ぐために、背割りを入れた。
4.筋かいが取り付く柱と基礎との緊結には、引き寄せ金物(ホールダウン金物)を使用した。

【正解】  2
木材の筋かいと間柱との取り合い部分は、間柱を筋かいの厚さだけ欠き、筋かいを通す
 

【設問16 】防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.シーリング工事において、被着体の組合せがコンクリート部材と金属部材である窓枠まわりの目地については、特記がなかったので、2成分形変成シリコーン系シーリング材を使用した。
2.ウレタンゴム系塗膜防水工事において、防水層の下地については、入隅を丸面に仕上げ、出隅を通りよく直角に仕上げた。
3.トーチ工法による改質アスファルトシート防水工事において、改質アスファルトシートの重ね部の張付けは、先に張り付けたシートの接合箇所の表面と張り合わせるシートの裏面とをトーチバーナーによってあぶり、改質アスファルトがはみ出す程度まで十分に溶融し、密着させた。
4.屋根保護防水密着工法によるアスファルト防水工事において、防水層の施工完了後、絶縁用シートを敷き込み、保護コンクリートを打ち込んだ。

【正解】   2
ウレタンゴム系塗膜防水工事において、防水層の下地については、入隅を通りよく直角に仕上げ、出隅を通りよく面取りに仕上げた


【設問17】左官工事、タイル工事及び石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.セルフレベリング材塗り後の養生は、硬化を促進させるために、施工した直後から窓を開放して通風を確保した。
2.タイル後張り工法において、外壁のタイルの接着力試験の試験体の数は、100㎡以下ごとにつき1個以上、かつ、全面積で3個以上とした。
3.タイル後張り工法において、外壁のタイルの目地詰めは、タイル張付け後、24時間以上経過したのち、張付けモルタルの硬化を見計らって行った。
4. 内壁空積工法による石工事において、幅木の裏には、全面に裏込めモルタルを充填した。

【正解】1
ルフレベリング材塗り後の養生は、硬化を促進させるために、流し込み作業中はできる限り通風をなくし、施工後もセルフレベリング材が硬化するまでは、甚だしい通風を避ける


【設問18 】金属工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鋼製の手すりの取付けに当たって、手すり支柱については、コンクリート及びモルタルの中に入る部分であっても錆止めの処置を行った。
2.鉄筋コンクリート造の躯体へのアルミニウム製のサッシの取付けに当たって、サッシ下部のモルタルを確実に充填するために、水切り板とサッシ下枠部とを2度に分けてモルタル詰めを行った。
3.アルミニウム製笠木の取付けに当たって、その固定金具については、防水層が施工されたパラペット天端に、あと施工アンカーにより堅固に取り付けた。
4.室内の改修工事において天井に設ける点検口の取付けに当たって、既存の軽量鉄骨天井下地の野縁及び野縁受を溶断し、その開口部の補強を行った。

【正解】   4
室内の改修工事において天井に設ける点検口の取付けに当たって、既存の軽量鉄骨天井下地の野縁及び野縁受の切断には、溶断を行わず、その開口部の補強を行った。


【設問19】内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.軽量鉄骨天井下地の吊りボルトの間隔については900mm程度とし、天井の周辺部については端から150mm以内に配置した。
2.せっこうボード2枚張りとする軽量鉄骨壁下地のスタッドの間隔については、450mm程度とした。
3.せっこうボード突付けジョイント部において、ベベルエッジの目地処理については、ジョイントテープとジョイントコンパウンドとを用い、幅500~600mmの範囲で行った。
4.全面接着工法によるタイルカーペット張りにおいて、タイルカーペットの目地については、下地のフリーアクセスフロアのパネル目地と一致するように割り付けた。

【正解】   4
全面接着工法によるタイルカーペット張りにおいて、タイルカーペットの目地については、下地のフリーアクセスフロアのパネル目地にまたがるように割り付ける


【設問20 】外装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.カーテンウォール工事において、カーテンウォール部材の仮止めについては、パネル材では3か所以上、形材では2か所以上とし、部材が脱落しないように固定した。
2.夏期に施工するコンクリート下地への塗装工事において、素地調整を行うことができる乾燥期間の目安は、コンクリートの材齢で21日以上とした。
3.外壁乾式工法による張り石工事において、石材については、耐久性や耐酸性を向上させる必要があったので、花崗岩から大理石に変更した。
4.  外壁の「下地モルタルの伸縮調整目地」及び「コンクリート躯体のひび割れ誘発目地」については、仕上げのタイルの割付けに合わせて設けた。

【正解】   3
外壁乾式工法による張り石工事において、石材については、特記による。特記のない場合は花崗岩とするまた、大理石は酸に大変弱い石である。耐酸性を向上させる石としては不適当。


【設問21 】各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鉄筋コンクリート造の梁を貫通する飲料水の給水管については、スリーブを設けずに給水管を直接配管して、コンクリートに打ち込んだ。
2.遣方の検査において、監理者は、墨出しの順序を変えることにより、請負者が行った方法と異なった方法で確認した。
3.鉄骨工事において、施工者が行う工場製品受入検査のうち、塗装の指定のあるものについては、鉄骨製作工場における塗装に先立って行った。
4. 高さ1.8mの補強コンクリートブロック造の塀において、壁体の縦筋及び横筋については、D10を400mm間隔に配筋した。

【正解】    1
鉄筋コンクリート造の梁を貫通する飲料水の給水管については、当該貫通部分に配管スリーブを設けるなど有効な管の損傷防止のための措置を講じて、コンクリートに打ち込んだ


【設問22 】鉄筋コンクリート造の既存建築物の耐震改修工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリートの中性化深さの測定において、コンクリートの断面にフェノールフタレイン溶液を噴霧して、赤紫色に変色しない範囲を、中性化した部分と判断した。
2.鉄筋コンクリート造の耐力壁の増設工事において、増設壁の鉄筋の既存柱への定着については、既存柱を斫って露出させた柱主筋に、増設壁の鉄筋の端部を135度に折り曲げたフックをかけた。
3.炭素繊維シートによる独立した角柱の補強工事において、シートの水平方向のラップ位置については、構造的な弱点をなくすため、柱の同一箇所、同一面とした。
4.  溶接金網による柱のRC巻き立て補強において、流込み工法によってコンクリートを打ち込み、打込み高さ1m程度ごとに十分に締固めを行った。

【正解】3
炭素繊維シートによる独立した角柱の補強工事において、シートの水平方向のラップ位置については、構造的な弱点をなくすため、柱の各面に分散させることが原則であり、同一箇所、同一面に集中することは構造的な弱点になりやすい


【設問23 】外壁改修工事及び防水改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリート打放し仕上げ外壁の改修工事において、幅が1.0mmを超え、かつ、挙動するひび割れ部については、エポキシ樹脂注入工法により行った。
2.コンクリート打放し仕上げ外壁の改修工事において、軽微な剥がれや比較的浅い欠損部については、ポリマーセメントモルタル充填工法により行った。
3.シーリング再充填工法による防水改修工事において、既存シーリング材の除去については、目地被着体に沿ってカッターにより切込みを入れて、できるだけ除去した後に、バフ掛け、サンダー掛け等により清掃を行った。
4.改質アスファルトシート防水工法により防水層を新設する防水改修工事において、平場部の既存アスファルト防水層及び保護層については、撤去せずに新設する防水層の下地とした。

【正解】   1
コンクリート打放し仕上げ外壁の改修工事において、幅が1.0mmを超え、かつ、挙動するひび割れ部については、Uカットシール材充てん工法とし、シーリング材を使用する


【設問24 】建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. (用語)盤ぶくれ (説明)山留め工事において、掘削底面やその直下に薄い不透水性土層があり、その下にある被圧地下水により掘削底面が持ち上がる現象
2. (用語)密着張り (説明)タイル工事において、張付けモルタルを下地面に塗り、モルタルが軟らかいうちにタイル張り用振動工具を用いてタイルに振動を与え、埋め込むように壁タイルを張り付ける工法
3. (用語)オープンジョイント (説明)外壁において、屋外側を開放又は半開放とし、室内側のウインドバリアに気密性の機能をもたせ、等圧原理により水密性と気密性を確保する接合部
4. (用語)グレイジングガスケット (説明)ガラス工事において、サッシの溝底とガラスが接触するのを防止し、かつ、適正なエッジクリアランスとガラスのかかり代(しろ)を確保することを目的として使用される直方体の小片

【正解】  4
 (用語)グレイジングガスケット (説明)ガラス工事において、主に塩化ビニルなどの押出し成形によってつくられたガラスはめ込み用の副資材のことである。(設問は、(用語)セッティングブロックのことである。)


【設問25 】請負契約に関する次の記述のうち、民間(旧四会)連合協定「工事請負契約約款」(平成20年11月改正)に照らして、最も不適当なものはどれか。
1.建設業法により専任の監理技術者を置かなければならない工事において、当該工事の現場代理人は、当該工事の監理技術者を兼ねることができる。
2.工事中の契約の目的物を発注者が部分使用する場合において、部分使用について契約書及び設計図書に別段の定めのない場合、発注者は、部分使用に関する監理者の技術的審査を受けた後、工期の変更及び請負代金額の変更に関する請負者との事前協議を経たうえ、請負者の書面による同意を得なければならない。
3.請負者は、発注者に対して、工事内容の変更及び当該変更に伴う請負代金の増減額を提案することができる。
4.請負者は、図面・仕様書又は監理者の指示によって施工することが適当でないと認めたときは、ただちに書面をもって発注者に通知する。

【正解】  4
請負者は、図面・仕様書又は監理者の指示によって施工することが適当でないと認めたときは、ただちに書面をもって監理者に通知する。

H21 構造 問題7-25・解答

【設問7】建築基準法における荷重及び外力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.風圧力を算出する場合の基準風速Vo は、地方の区分に応じて規定されている。
2.多雪区域ではない地域において、暴風時又は地震時の荷重を、積雪荷重と組み合わせる必要はない。
3.多雪区域内において、長期積雪荷重は、短期積雪荷重の0.7倍の数値とする。
4.沖積層の深さが35mの軟弱な第三種地盤の地盤周期Tc は、0.2秒以下である。

【正解】   4
軟弱な第三種地盤の地盤周期Tは、0.75秒以上である。

【設問8】建集基準法における建築物に作用する地震力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鉄筋コンクリート造の保有水平耐力計算を行う場合の地上部分の地震力は、標準せん断力係数 Co が「0.2以上の場合」と「1.0以上の場合」の2段階の検討をする。
2.鉄骨造の地震力を算定する場合に用いる建築物の設計用一次固有周期T(単位 秒)は、特別な調査又は研究の結果に基づかない場合、建築物の高さ(単位 m)に0.03 を乗じて算出することができる。
3.建築物の固有周期が長い場合や地震地域係数Zが小さい場合には、地震層せん断力係数Ciは、標準せん断力係数 Coより小さくなる場合がある。
4.  地震地域係数Zは、過去の地震の記録等に基づき、1.0から1.5までの範囲で、建設地ごとに定められている。

【正解】  4
地震地域係数Zは、過去の地震の記録等に基づき、0.7 から1.までの範囲で、建設地ごとに定められている。


【設問9】木造2階建ての建築物において、軸組に下表のA仕様、B仕様、C仕様又はD仕様のものを組み合わせて用いた場合、建築基準法に基づく軸組の倍率として、誤っているものは、次のうちどれか。
1. 内部にA仕様の筋かいをたすき掛けとして用いたものーーーーーーー 3.0
2. 内部にB仕様の筋かいをたすき掛けとして用いたものーーーーーーー 6.0
3.片面にC仕様、他面にD仕様、内部にA仕様を用いたものーーーーー 2.5
4.両面にD仕様、内部にB仕様を用いたものーーーーーーーーーーーー 0.9

【正解】   2


【設問10】【設問11】問題データなし

【設問12】鉄筋コンクリート造の柱部材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 地震時に大きな変動軸力が作用する外柱の曲げ耐力及び靭(じん)性能は、変動軸力が少ない同断面・同一配筋の内柱と同等である。
2. 柱と一体的に挙動するそで壁部分で、そで壁の厚さを150mm以上、壁筋を複配筋及びせん断補強筋比を0.4%以上としたものは、柱とともに地震に対して有効な構造部材とみなすことができる。
3. 柱の許容曲げモーメントは、「圧縮緑がコンクリートの許容圧縮応力度に達したとき」、「圧縮鉄筋が許容圧稀応力度に達したとき」及び「引張鉄筋が許容引張応力度に達したとき」に対して算定した曲げモーメントのうちの最小値である。
4. 他の層と比べて剛性・強度が低い層は、大地震時に大きな変形が集中するおそれがあるので、当該層の柱には十分な強度及び靭(じん)性を確保する必要がある。

【正解】   1
地震時に大きな変動軸力が作用する外柱の曲げ耐力及び靭(じん)性能は、変動軸力が少ない同断面・同一配筋の内柱より低くなる

【設問13】鉄筋コンクリート構造の部材の剛性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.地震力作用時における層間変形の算定時において、耐力壁脚部における地盤の鉛直方向の変形が大きい場合、耐力壁脚部に鉛直バネを設けた検討を行った。
2.一次設計の応力算定において、スラブ付き梁部材の曲げ剛性として、スラブの協力幅を考慮したT形断面部材の値を用いた。
3.柱部材の曲げ剛性の算定において、断面二次モーメントはコンクリート断面を用い、ヤング係数はコンクリートと鉄筋の平均値を用いた。
4.床を支持する小梁には、過大なたわみを防止するために、十分な曲げ剛性を確保した。

【正解】  3
柱部材の曲げ剛性の算定において、断面二次モーメントはコンクリート断面を用い、ヤング係数はコンクリートの値を用いた。
☆ 剛性は、RC造でも、SRC造でも、コンクリートだけで評価する。
つまり、鉄筋、鉄骨を無視して、コンクリートの(ヤング係数×断面二次モーメント)で求める。

【設問14】鉄筋コンクリート構造の部材の靭(じん)性や破壊形式に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.純ラーメン部分の柱梁接合部内において、柱梁接合部のせん断強度を高めるために、帯筋量を増やした。
2.柱部材の脆(ぜい)性破壊である付着割裂破壊を避けるため、断面隅角部に細径の鉄筋を配置した。
3.曲げ降伏する耐力壁の靭(じん)性を高めるため、断面内の圧縮部分に当たる側柱のせん断補強筋を増やした。
4.  曲げ降伏する梁部材について、曲げ降伏後のせん断破壊を避けるため、曲げ強度に対するせん断強度の比を大きくした。

【正解】 1
純ラーメン部分の柱梁接合部内において、柱梁接合部のせん断強度を高めるために、帯筋量は影響しない


【設問15】鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 弱軸まわりに曲げを受けるH形銅の許容曲げ応力度は、幅厚比の制限に従う場合、許容引張応力度と同じ値とすることができる。
2. SN490材の許容引張応力度は、板厚による影響を受けないので、板厚25mmと50mmとでは同じ値である。
3. F10Tの高カボルト摩擦接合において、使用する高カボルトが同一径の湯合、1面摩擦接合4本締めの許容せん断耐力は、2面摩擦接合2本締めの場合と同じ値である。
4.  高カボルト摩擦接合部(浮き錆を除去した赤錆面)の1面せん断の短期許容せん断応力度は、高カボルトの基準張力の0.45倍である。

【正解】   2
SN490材の許容引張応力度は、板厚による影響を受けるので、板厚25mm50mmとでは25mmのほうが強度が大きい


【設問16】鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1. 柱・梁に使用する材料をSN400BからSN490Bに変更したので、幅厚比の制限値を大きくした。
2. 軸方向力と曲げモーメントが作用する露出型柱脚の設計において、ベースプレートの大きさを断面寸法とする鉄筋コンクリート柱と仮定して、引張側アンカーボルトを鉄筋とみなして許容応力度設計を行った。
3. H型断面の梁において、横座屈を生じないようにするために、この梁に直交する小梁の本数を増やした。
4. 骨組の靭(じん)性を高めるため、塑性化が予想される部位に降伏比の小さい材料を使用した。

【正解】   1
柱・梁に使用する材料をSN400BからSN490Bに変更したので、幅厚比の制限値を小さくした


【設問17】問題データなし


【設問18】鉄骨構造の筋かいに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 山形鋼を用いた筋かいの有効断面積の計算においては、筋かいの断面積からファスナー孔による欠損部分及び突出脚の無効部分の断面積を差し引いて求める。
2. 座屈拘束プレースは、軸力材(芯材)の外側を座屈拘束材で囲むことにより軸力材の座屈による強度低下が防止されており、塑性変形能力に優れた筋かいである。
3. 引張力を負担する筋かいの設計において、筋かいの靭(じん)性を確保するため、その降伏耐力は、接合部の破断耐力に比べて大きくする必要がある。
4. 細長比の大きい部材を筋かいに用いる場合、筋かいは引張力に対してのみ有効な引張筋かいとして設計する。

【正解】  3
引張力を負担する筋かいの設計において、筋かいの靭(じん)性を確保するため、その降伏耐力は、接合部の破断耐力に比べて小さくする必要がある。


【設問19】鉄骨鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 鉛直荷重を受ける架構の応力及び変形の計算は、一般に、鉄筋コンクリート横造の場合と同様に行うことができる。
2. 柱の短期荷重時のせん断力に対する検討に当たっては、鉄骨部分と鉄筋コンクリート部分の許容せん断耐力の和が、設計用せん断力を下回らないものとする。
3. 柱梁接合部における帯筋は、一般に、鉄骨梁ウェプを貫通させて配筋する。
4. 梁に設けることができる貫通孔の径は、鉄筋コンクリート構造に比べて、鉄骨部材に適切に補強を施すことにより、大きくすることができる。 

【正解】   2
柱の短期荷重時のせん断力に対する検討に当たっては、鉄骨部分と鉄筋コンクリート部分の許容せん断耐力が、それぞれの短期設計用せん断力を下回らないものとする。 


【設問20】建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. ブレストレストコンクリート部材に導入されたプレストレス力は、コンクリートのクリープやPC鋼材のリラクセーション等により、時間の経過とともに減少する。
2. 同一架構において、プレストレストコンクリート部材と鉄筋コンクリート部材とを併用することができる。
3. 地上4階建ての壁式鉄筋コンクリート構造において、許容応力度計算による検討を行う場合、4階の耐力壁のせん断補強筋比は、0.1%とすることができる。
4. 壁式鉄筋コンクリート構造において、耐力壁に使用するコンクリートの設計基準強度を18N/mm2から24N/mm2に変更すると、必要となる壁量を減じることができる。

【正解】   3
地上4階建ての壁式鉄筋コンクリート構造において、許容応力度計算による検討を行う場合、4階の耐力壁のせん断補強筋比は、0.15%(以上)とすることができる。


【設問21】地盤及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 地下外壁に作用する土圧は、地表面に等分布荷重が作用する場合、一般に、「地表面荷重がない場合の土庄」に「地表面の等分布荷重に静止土庄係数を乗じた値」を加えたものとする。
2. 地盤の許容支持力度は、標準貫入試験のN値が同じ場合、一般に、砂質地盤より粘土質地盤のほうが大きい。
3. 軟弱地盤の下部に良質な支持層のある敷地において、支持層に達する支持杭を採用する場合には負の摩擦力を考慮し、軟弱地盤中の摩擦杭を採用する場合には負の摩擦力を考慮しなくてもよい。
4. 基礎の極限鉛直支持力は、傾斜地盤上部の近傍の水平地盤に基礎がある場合、斜面の角度、斜面の高さ、法肩からの距離に影響を受けるので、一般の水平地盤に基礎がある場合に比べて大きくなる。

【正解】  4
基礎の極限鉛直支持力は、傾斜地盤上部の近傍の水平地盤に基礎がある場合、斜面の角度、斜面の高さ、法肩からの距離に影響を受けるので、一般の水平地盤に基礎がある場合に比べて小さくなる
 

【設問22】地盤及び基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 地盤の液状化は、地表面から約20m以内の深さの沖積層で地下水位以下の緩い細砂層に生じやすい。
2. 地盤沈下の生じる原因としては、地下水の過剰な揚水や埋立てによる下部地盤の圧縮等がある。
3. 直接基礎は、地震時の上部構造からの水平力に対し、液状化などの地盤破壊がなく、かつ、偏土圧等の水平力が作用していなけば、基礎底面と地盤との摩擦により抵抗できると考えられる。
4. 同一工法の杭基礎を用いる建築物において、杭の径のみが異なる場合、地震時の水平力に対し、杭頭固定曲げモーメントは、径が小さい杭ほど大きくなる。

【正解】   4
同一工法の杭基礎を用いる建築物において、杭の径のみが異なる場合、地震時の水平力に対し、杭頭固定曲げモーメントは、径が小さい杭ほど小さくなる。


【設問23】基礎に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 直接基礎と杭基礎を併用する場合には、それぞれの基礎の鉛直・水平方向の支持特性と変形特性を適切に評価する。
2. 水平力が作用する杭基礎において、地震時に液状化する可能性がある地盤では、水平地盤反力係数を低減して、杭の水平力に対する検討を行う。
3. 軟弱地盤において良好な支持地盤が深く、支持杭基礎工法によると極端に費用が高くなる場合、地盤改良又は摩擦杭を用いることを検討する。
4. 直接基礎及び杭基礎の長期許容支持力Raは、基礎の材料の許容応力度以下の範囲で、地盤の破壊に基づく極限支持力Ruの2/3以下とする。

【正解】   4
直接基礎及び杭基礎の長期許容支持力Raは、基礎の材料の許容応力度以下の範囲で、地盤の破壊に基づく極限支持力Ru1/3以下とする。


【設問24】建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 地上6階建ての建築物(1階が鉄骨鉄筋コンクリート造、2階以上が鉄骨造)の構造計算において、2階以上の部分の必要保有水平耐力を、鉄骨造の構造特性係数Dsを用いて計算した。
2. 高さ25mの鉄骨鉄筋コンクリート造、地上6階建ての建築物の構造計算において、塔状比が4.9であり、剛性率及び偏心率の規定値を満足していたので、許容応力度等計算により安全性の確認を行った。 
3. 高さ30m、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上7階建ての建築物において、外壁から突出する部分の長さ2.5mの鉄筋コンクリート造の片持ち階段について、その部分の鉛直震度を1.0Z(地震地域係数)として、本体への接続部も含めて安全性の検証を行った。
4. 高さ30m、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上7階建ての建築物において、3階の耐力壁の量が4階に比べて少ない計画とする必要があったので、3階の耐力壁の取り付かない単独柱については、曲げ降伏先行となるようにせん断耐力を高めた。

【正解】  2
高さ25mの鉄骨鉄筋コンクリート造、地上6階建ての建築物の構造計算において、塔状比が4.9であり、剛性率及び偏心率の規定値を満足していても、許容応力度等計算だけでなく、保有水平耐力計算および転倒の検討により安全性の確認を行った


【設問25】建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 上下層で連続する耐力壁の全高さと幅の比(全高さ/幅)が大きい場合、耐力壁の項部を剛性の高い梁で外周の柱とつなぐことによって、一般に、地震時にその耐力壁が負担する地震力の割合を高める効果がある。
2.積層ゴムアイソレータを用いた基礎免震構造は、地震時において建築物に作用する水平力を小さくすることはできるが、地盤と建築物の間の相対変位は大きくなる。
3.地震時に建築物に生じるねじれを抑制するためには、重心と剛心の位置が変わらない限り、耐力壁等の耐震要素を建築物の外周部に分散して配置するより、同量の耐震要素を平面の中心部に集中して配置したほうが有効である。
4.制振構造に用いられる鋼材や鉛などの履歴減衰型の制振部材は、履歴エネルギー吸収能力を利用するものであり、大地震時に小さな層間変形から当該部分を塑性化させることが有効である。

【正解】   3
地震時に建築物に生じるねじれを抑制するためには、重心と剛心の位置が変わらない限り、耐力壁等の耐震要素を建築物の中心部に集中して配置するより、同量の耐震要素を外周部に分散して配置したほうが、ねじり剛性が大きくなり有効である


【設問26】建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 長い杭により支持される建築物の計画において、地下室を設けることは、一般に、杭の鉛直支持力に対する安全性を低下させるので好ましくない。
2. 鉄骨造の多層骨組の建築物において、床を鉄筋コンクリートスラブとした場合には、一般に、各骨組に水平力を伝達するために、床スラブとこれを支持する鉄骨梁をシアコネクター等で緊結する必要がある。
3. 梁が鉄骨造で柱が鉄骨鉄筋コンクリート造の建築物を計画する場合は、一般に、柱鉄骨の曲げ終局強度が、梁鉄骨の曲げ終局強度に比べて著しく小さくならないように計画し、柱梁接合部における円滑な力の伝達を図る必要がある。
4. コンクリート充填鋼管(CFT)構造の柱においては、外周の鋼材による拘束(コンファインド)効果により、一定の要件を満足すれば、充填(てん)コンクリートの圧縮強度を、通常の鉄筋コンクリート造の場合よりも高く評価することができる。

【正解】  1
長い杭により支持される建築物の計画において、地下室を設けることは、一般に、杭の鉛直支持力に対する安全性を低下させることはない
 

【設問27】木材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 木表は、木裏に比べて乾燥収縮が大きいので、木表側が凹に反る性質がある。
2. 防腐剤を加圧注入した防腐処理材であっても、仕口や縦手の加工が行われた部分については、再度、防腐処理を行う。
3. 木材の繊維方向の材料強度は、一般に、圧縮強度より引張強度のほうが大きい。
4. 含水率が繊維飽和点以下の木材の伸縮率は、含水率が小さくなるほど小さくなる。

【正解】  3
木材の繊維方向の材料強度は、一般に、圧縮強度より引張強度のほうが小さい


【設問28】コンクリート強度に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. セメントの粒子が大きいものほど、コンクリートの初期強度の発現が早くなる。
2. コンクリートの硬化初期の期間中に水分が不足すると、セメントの水和反応に必要な水分が不足し、コンクリートの強度発現に支障をきたす。
3. コンクリートの硬化初期の期間中にコンクリートの温度が2℃を下回ると、コンクリートの強度発現が遅延する。
4. コンクリートは、気中養生したものより、水中養生したもののほうが、強度の増進が期待できる。

【正解】   1
セメントの粒子が大きいものほど、コンクリートの初期強度の発現が遅くなる


【設問29】金属材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 鋼材に含まれる化学成分におけるP(リン)やS(硫黄)は、一般に、鋼材の靭性に悪影響を与える。
2. 建築構造用ステンレス鋼(SUS304)のヤング係数は、アルミニウム合金に比べて小さい。
3. 建築構造用耐火鋼(FR鋼)は、高温時の耐火性に優れており、600℃における降伏点が常温規格値の2/3以上あることを保証した鋼材である。
4.  SN490B(板厚12mm以上)は、引張強さの下限値が490N/mm2であり、「降伏点又は耐力」の上限値及び下限値が定められている。

【正解】  2
建築構造用ステンレス鋼(SUS304)のヤング係数は、アルミニウム合金に比べて大きい


【設問30】次の記述のうち、鼓も不適当なものはどれか。
1. 「限界耐力計算」においては、積雪、暴風及び地震のすべてに対して、極めて稀に発生する荷重・外力について建薬物が倒壊・崩壊しないことをそれぞれ検証することが求められている。 
2. 「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく「日本住宅性能表示基準」に規定される「耐震等級」において、等級1は、等級2に比べて、より大きな地震力に対して所定の性能を有していることを表示するものである。
3. 高炉スラグを利用した高炉セメントを構造体コンクリートに用いることは、再生品の利用によって環境に配慮した建秦物を実現することにつながる。
4. 免震連築物が所期の性能を発揮する上で、免震層が正常に機能するように維持管理することは重要であるので、設計者は建築物の管理者に対して、このことを認識するように説明を行う必要がある。

【正解】   2
「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく「日本住宅性能表示基準」に規定される「耐震等級」において、等級2は、等級1に比べて、より大きな地震力に対して所定の性能を有していることを表示するものである。

H21 環境 問題1-20・解答

【設問1 】建築環境工学に関する用語とその単位との組合せとして、誤っているものは、次のうちどれか。
1.熱伝導率…………………………W/(㎡・K)
2.湿気伝導率………………………kg/(m・s・Pa)
3.輝度………………………………cd/㎡
4.等価吸音面積(吸音力)………㎡

【正解】  1

熱伝導率…………………………W/(m・K)



【設問2 】容積が100㎥の室において、室内の水蒸気発生量が0.6kg/h、換気回数が1.0回/hのとき、十分に時間が経過した後の室内空気の重量絶対湿度として、最も適当なものは、次のうちどれか。ただし、室内の水蒸気は室全体に一様に拡散するものとし、外気の重量絶対湿度を0.010kg/kg(DA)、空気の密度を1.2kg/㎥とする。また、乾燥空気1kgを1kg(DA)と表す。
1. 0.005kg/kg(DA)
2. 0.010kg/kg(DA)
3. 0.015kg/kg(DA)
4. 0.030kg/kg(DA)

【正解】  3

Q = M / (C - Co 

で求めることができる。

C:  室内の汚染質濃度 [㎥/㎥]

Co: 外気の汚染質濃度 [㎥/㎥]

M: 汚染質発生量  [㎥/h]

Q:  換気量   [㎥/h]



【設問3 】換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.温度差による換気において、外気温度が室内温度よりも高いとき、中性帯よりも上側の開口から外気が侵入する。
2.全般換気は、室全体の空気を入れ替えることにより、室内で発生する汚染質の希釈、拡散、排出を行う換気方式のことである。
3.風圧力によって換気される場合、その換気量は、外部風向と開口条件が一定ならば、外部風速の平方根に比例する。
4.第一種換気方式によって居室ごとに個別に換気を行う場合、居室と廊下等とを隔てる扉には、換気経路の確保を目的としたアンダーカットやがらりを設けなくてもよい。

【正解】  3
風圧力によって換気される場合、その換気量は、外部風向と開口条件が一定ならば、外部風速に比例する


【設問4】伝熱・結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリート外壁の屋内側において、防湿措置を講じない繊維系断熱材を用いる場合は、断熱及び防湿措置を施さない場合と比べて、コンクリート部分の屋内側表面における冬期の結露を促進するおそれがある。
2.日射を受ける外壁面に対する相当外気温度(SAT)は、その面における日射吸収量のほか、風速の影響等を受ける。
3.熱橋部分の室内側表面温度は、一般に、断熱部分の室内側表面温度に比べて、外気温度に近くなる。
4.   木造住宅において、屋根を断熱する場合、断熱材の外気側に通気層を設けると結露が促進され、耐久性が低下する。

【正解】4
木造住宅において、屋根を断熱する場合、断熱材の外気側に通気層を設けると結露防止に有効で、耐久性が向上する


【設問5】建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.火災室から廊下や隣室へ流出した煙の水平方向の流動速度は、一般に、0.5~1.0m/sである。
2.火災時に廊下において形成される上方の煙と下方の比較的清浄な空気とからなる二層流は、煙の温度が低いほど安定する。
3.住宅用防災警報機の感知器を天井面に取り付ける位置は、一般に、天井の中央付近とする。
4.空気中の一酸化炭素濃度が1%を超えると、人は数分間で死に至る。 

【正解】  2
火災時に廊下において形成される上方の煙と下方の比較的清浄な空気とからなる二層流は、煙の温度が低いほど不安定になる


【設問6】日照・日射・採光に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.日照時間とは、ある点においてすべての障害物がないものと仮定した場合に、日照を受ける時間である。
2.南向き窓面に水平ルーバーを設けることは、日射・日照調整に有効である。
3.ライトシェルフは、その上面で反射した昼光を室内の奥に導き、室内照度の均斉度を高める。
4.光ダクトは、ダクト内部に反射率の高い素材を用いた導光装置であり、採光部から目的の空間まで自然光を運ぶものである。

【正解】   1
設問は、可照時間の説明である。


【設問7 】昼光率に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.昼光率は、天空光による照度と直射日光による照度から計算する。
2.昼光率は、窓と受照点の位置関係だけでなく窓外の建築物や樹木等の影響を考慮して計算する。
3.昼光率は、室内表面の反射率を考慮して計算する。
4.学校の普通教室の昼光率は、2%程度あればよい。

【正解】1

昼光率は、天空光による照度と室内にある点の水平面照度から計算する。



【設問8 】室の天井に吸音材料を新たに設置する場合、吸音材料の設置前と比べた設置後の音響変化に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、吸音材料の設置前の室は反射性の面で構成されているものとする。
1.室の残響時間は短くなる。
2.室内で会話をするとき、音声の明瞭度は高くなる。
3.室内で音を放射した場合、室内の平均音圧レベルは小さくなる。
4.   壁を隔てた隣室で音を放射した場合、2室の室間音圧レベル差(遮音性能)は変わらない。

【正解】   4
壁を隔てた隣室で音を放射した場合、2室の室間音圧レベル差(遮音性能)は大きくなる


【設問9 】色彩・光色に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.明度は、マンセル表色系ではバリューとして表され、視感反射率に対応する値である。
2.照度と色温度の関係において、一般に、低照度では色温度の低い光が好まれ、高照度では色温度の高い光が好まれる。
3.色票を用いた視感による測色において、測色する部分の面積は、色票の面積と同程度とする。
4.減法混色は、色フィルター等の吸収媒質を重ね合わせることをいい、三原色を重ね合わせると白色になる。

【正解】   4
減法混色は、色フィルター等の吸収媒質を重ね合わせることをいい、三原色を重ね合わせると黒色になる

 
【設問10 】窓・開口部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 
1.複層ガラス(厚さ3mmのガラス2枚と乾燥空気を封入した6mmの中空層とからなる)は、その面密度の合計と同じ面密度をもつ単板ガラス(厚さ6mm)に比べて、すべての周波数域において遮音性能が向上する。
2.一般の使用条件では、単板ガラスの熱貫流抵抗のうち、ガラス自体の熱伝導抵抗が占める割合は半分以下である。
3.室の片側の壁に設けられた窓による側窓採光の場合、室内の床面照度分布は、一般に、窓の位置を低くしたほうが不均一となる。
4.建築物の外壁に設けられた二つの開口部について、一方が風上側、一方が風下側に位置し、かつ、それらの面積の和が一定の値の場合、風力による換気量が最も多くなるのは、二つの開口部の面積が等しいときである。

【正解】   1
複層ガラスは、その面密度の合計と同じ面密度をもつ単板ガラスに比べて、全般的な遮音性能の向上は見られるものの、500Hz付近の中低音域においては、複層ガラスの共鳴透過によって、遮音性能が低下する場合もある


【設問11】空気調和設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.円形ダクトにおいて、ダクトサイズを大きくし、風速を30%下げて同じ風量を送風すると、理論的には、送風による圧力損失が約1/2となり、送風エネルギー消費量を減少させることができる。
2.長方形ダクトを用いて送風する場合、同じ風量、同じ断面積であれば、形状を正方形に近くするほど、送風エネルギー消費量を減少させることができる。
3.一般の事務所ビルにおいて、窓、壁、屋根等の構造体からの熱負荷を50%減少させると、冷房用エネルギー消費量を50%減少させることができる。
4.照明の電力消費量を減少させると、冷房用エネルギー消費量も減少させることができる。

【正解】   3
一般の事務所ビルにおいて、窓、壁、屋根等の構造体からの熱負荷を50%減少させても、冷房用エネルギー消費量を50%減少させることはできない


【設問12】問題データなし


【設問13】空気調和設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ファンコイルユニット方式は、個別制御が容易であるので、病院やホテルの客室の空調に用いられることが多い。
2.空調機の外気取入れに全熱交換器を使用することにより、冷凍機・ボイラー等の熱源装置容量を小さくすることができる。
3.中央式空調設備を設ける病院において、機械室(空調・換気・衛生設備)の床面積は、一般に、延べ面積(駐車場は除く)の3%程度である。
4.外気冷房方式やナイトパージ(夜間外気導入)方式は、内部発熱が大きい建築物の中間期及び冬期におけるエネルギー消費量の軽減に有効である。

【正解】   3
中央式空調設備を設ける病院において、機械室(空調・換気・衛生設備)の床面積は、一般に、延べ面積(駐車場は除く)の5%以上である

【設問15 】排水設備等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.雨水排水立て管は、屋内で雨水以外の系統の排水管に接続してはならない。
2.地下ピット等を利用して汚水や雑排水を貯留する排水槽を設置する場合には、清掃等のメンテナンス時に汚物で足を滑らせる危険のないように、底面は傾きなく水平に仕上げなければならない。
3.ブローアウト式の洋風大便器は、サイホンボルテックス式と同様に水溜り面が広く、汚物の付着や臭気の発散が少なく衛生的である。
4.排水トラップの封水深は、不快なガスや臭気の漏れを確実に防止し、封水切れのおそれがないよう50mm以上とする。

【正解】  4
地下ピット等を利用して汚水や雑排水を貯留する排水槽を設置する場合には、排水層の底部はピットにむかって1/15以上1/10以下の下がり勾配を設けなければならない


【設問16 】電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.電圧の種別のうち、7,000Vを超えるものを特別高圧という。
2.同一容量の負荷設備に電力を供給する場合、400V配電より200V配電のほうが、細い電線を使用することが可能である。
3.事務所などの床配線方式におけるセルラダクト方式は、床構造材のデッキプレートの溝を利用した方式であり、電線管方式に比べて、配線変更の自由度は向上する。
4.ガスタービンによる発電設備は、同一出力のディーゼル機関によるものに比べて、振動及び設置面積は小さいが、必要な燃焼用空気量は多い。

【正解】  2
同一容量の負荷設備に電力を供給する場合、400V配電より200V配電のほうが、太い電線を使用しなければならない


【設問17 】電気設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.事務所ビルの照明用の変圧器の容量を決めるに当たり、変更や将来に対する余裕などを想定しなくてもよい場合、照明負荷設備容量の合計120kVA、需要率0.8としたとき、100kVAの単相変圧器を採用した。
2.集合住宅の各住戸の分電盤において、浴室の照明やエアコンの室外機など水気のある部分の分岐回路には漏電遮断器(ELCB)を採用し、その他の回路及び主遮断器には配線用遮断器(MCCB)を採用した。
3.電気室の変圧器から約50m離れた場所にある負荷設備に低圧で電力を供給するに当たり、電圧降下が3%以下となるようにケーブルの太さを選定した。
4.1人1台の電話機を利用する500人収容の事務所ビルの電話設備の設計に当たり、局線数が80回線の構内交換機(PBX)を選定した。

【正解】  2
漏電遮断器 ⇨ 微弱な漏電を検知し、回路を遮断。
配線用遮断器 ⇨ 配線の許容電流を超える過電流が生じた際、回路を遮断。


【設問18 】防災設備の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.  電源を必要とする排煙設備には、発電機などの予備電源を設けなければならない。
2.排煙口は、防煙区画部分の各部分から水平距離で30m以下となるように設けなければならない。
3.屋内消火栓設備における2号消火栓の警戒区域は、原則として、半径15m以内である。
4.特別避難階段の付室には、機械排煙設備を設けなければならない。

【正解】  4
特別避難階段の付室には、機械排煙設備だけでなく、自然排煙設備も認められている


【設問19 】エレベーター及びエスカレーターに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.エスカレーターの手すりの上端の外側から水平距離50cm以内で天井等と交差する部分には、保護板を設けなければならない。
2.事務所ビルの乗用エレベーターについては、一般に、出勤時のピーク5分間に発生する交通量に基づき台数、仕様を計画する。
3.ロープ式エレベーターにおいては、主に滑らかな速度特性を得られるVVVF(可変電圧可変周波数)制御方式が採用されている。
4.   非常用エレベーターは、主に火災時に居住者が避難するためのものである。

【正解】   4
非常用エレベーターは、主に火災時に消防活動等を目的として設けるものである


【設問20】環境・設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.近年の日本全体のCO2排出量における建築関連の排出割合は、約1/3であり、この中で「建築物の建設にかかわるもの」と「運用時のエネルギーにかかわるもの」との割合は、約1/2ずつとなっている。
2.CASBEEは、建築物の総合的な環境性能を評価するためのツールであり、新築の建築物だけではなく、既存建築物の現状や改修前後の環境性能の変化も評価することができる。
3.事務所ビルにおける年間の一次エネルギー消費量のうち、照明・コンセント用のエネルギーは全体の約1/3である。
4.消防法において、「消防用設備等」は、「消火設備」、「警報設備」、「避難設備」、「消防用水」及び「消火活動上必要な施設」に分類されており、排煙設備は「消火活動上必要な施設」に該当する。

【正解】  1
近年の日本全体のCO2排出量における建築関連の排出割合は、約13であり、この中で「建築物の運用にかかわるもの」は、23程度をしめている

H21 計画 問題1-20・解答

【設問1 】建築設計の手法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.建築物の設計に当たっては、建築予定地や類似施設の調査を行い、利用者の潜在的な要求の把握や将来の建築物に対する要求の変化を予測することが重要である。
2.建築物の設計に当たっては、可能な限り環境負荷を小さく抑え、再利用・再生が可能な資源・材料を使用し、建築の生涯の資源消費を最小限に留めることが望ましい。
3.公共建築物のロビー等の人が集まる空間における規模・寸法や家具配置を計画するに当たっては、一般に、パーソナルスペースに配慮することが重要である。
4.パッシブデザインは、対象地域の気候や風土を十分に把握した上で、特別な装置や動力を用いた機械的手法を主体として、暖房効果、冷房効果、照明効果等を積極的に得ることを意図した設計手法である。

【正解】  4
パッシブデザインは、対象地域の気候や風土を十分に把握した上で、建築自体のデザインにより建物内外に生じる熱や空気や光などの流れを制御し、暖房効果、冷房効果、照明効果等を積極的に得ることを意図した設計手法である。


【設問2】問題データなし


【設問3 】建築物の保存、再生、活用等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.同潤会青山アパート(東京都渋谷区)の市街地再開発事業においては、従前の建築物のうちの1棟を集合住宅として保存し、その他は集合住宅から商業施設に転用している。
2.京都文化博物館の別館(京都市)は、平安博物館として使用されていた旧日本銀行京都支店を、竣工時の姿に復元し、整備したものである。
3.横浜赤レンガ倉庫横浜市)は、明治時代末期から大正時代初期に建築された煉瓦造の倉庫を改修し、文化施設、商業施設として整備したものである。
4.門司港レトロ地区(北九州市)は、門司港駅前に広がる明治・大正時代に国際貿易港として栄えた門司港地区の歴史的建造物の修復・復元等を通して、地域の活性化を目的としている。

【正解】  1
同潤会青山アパート(東京都渋谷区)の市街地再開発事業においては、従前の建築物を取り壊し、新たに住居施設と商業施設からなる「表参道ヒルズ」が建設された


【設問4 】建築物の配置や形態に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鋸屋根の垂直面に設けた開口を北向きとした場合、安定した天空光を室内に導くことが可能である。
2.2棟の高層建築物を並べて配置する場合、2棟の間に発生する強風は、間隔を狭くするとピーク時の風速は強くなるが、風速の増加する領域は狭くなる。
3.屋外サッカー競技場を計画する場合、競技のフィールドの長軸を東西方向にとることが望ましい。
4.建築物の開口部に水平の庇を設ける場合、夏期における日射遮蔽効果は、南面より西面のほうが小さい。

【正解】  3
屋外サッカー競技場を計画する場合、競技のフィールドの長軸を南北方向にとることが望ましい。(太陽のまぶしさを避けるため)


【設問5 】建築物の開口部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.住宅において、外部建具を二重サッシとすることは、遮音性を高めるのに有効である。
2.連窓を層間変位の大きな建築物に設ける場合、地震時の安全性を向上させるために、ガラスの四周を強固に固定するほうがよい。
3.突出し窓は、横長形状で寸法の小さい開口部に適しており、気密性・水密性に比較的優れているが、室内からガラス外面の掃除がしにくい。
4.方立ガラスを用いるガラススクリーン構法において、ガラスの厚さが同じ場合、吊下げ型構法は、自立型構法に比べてガラスの高さ方向の寸法を大きくすることができる。

【正解】   2
連窓を層間変位の大きな建築物に設ける場合、地震時の安全性を向上させるために、ガラスの四周を強固に固定しないほうがよい


【設問7 】建築物の各部の寸法及び床面積に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.定員600人の劇場の固定式の客席部分の床面積(通路を含む)を、240㎡とした。
2.中学校の普通教室(40人)の床面積を、90㎡とした。
3.乗用エレベーター(定員24人)のかごの内法寸法を、間口2,150mm×奥行き1,600mmとした。
4.   自転車を平面に駐輪する1台当たりのスペースを、幅700mm×長さ1,900mmとした。

【正解】  1
定員600人の劇場の固定式の客席部分の床面積(通路を含む)を、300420㎡程度とした

 (客席部分の床面積は0.5~0.7/人程度)



【設問8 】車いす使用者の利用に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.百貨店の多目的トイレにおいて、オストメイト用の流し及び多目的シートを設置し、内法寸法を1600mm × 1600mmとした。

2.公共建築物のエントランスホール内に設けるスロープは、勾配を1/12とし、手すりをスロープの床面からの高さが650mmと850mmの位置にそれぞれ設けた。

3.住宅の台所において、調理台、流し台、レンジ及び冷蔵庫の配置を、車いす使用者が利用しやすいようにL字型とした。

4.公共建築物のエレベーターにおいて、かご内の左右それぞれの側面に、操作盤をかごの床面から1000mmの高さに設けた。


【正解】1

百貨店の多目的トイレにおいて、オストメイト用の流し及び多目的シートを設置し、内法寸法を2000mm × 2000mm程度以上とした。



【設問9 】まちづくりに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.エリアマネジメントは、地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、住民・事業主・地権者等による主体的な取組みのことである。
2.コンパクトシティは、市街地の無秩序な拡大を抑制しながら、都市地域の環境整備に重点を置き、環境的・経済的持続性を高める都市モデルである。
3.CPTED(Crime Prevention Through Environmental Design)は、防犯環境設計とも訳され、心理学的効果を考えた設計によって、犯罪抑止効果を高める計画手法である。
4.トランジットモールは、ショッピングモールの形態の一つであり、商店街から一般の自動車及び公共交通機関を排除した歩行者専用の空間である。

【正解】  4
トランジットモールは、ショッピングモールの形態の一つであり、商店街から一般の自動車の進入を制限し、路面電車やバスなどの公共交通機関と歩行者が通行できる歩行者優先の街路である


【設問10】住宅地計画におけるまちなみ・景観の保全に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.自主協定や住民協定と呼ばれている任意の協定は、法律や条例等によらず、地域の景観等を整備するために地権者等が自主的に定める取決めのことである。
2.都市計画法に基づく地区計画は、地区の整備・開発・保全の方針とともに地区施設の配置や建築物等の制限について、土地所有者等の全員の合意により地区整備計画を定めるものである。
3.都市緑地法に基づく緑地協定は、緑地の保全及び緑化の推進に関する事項について、原則として、土地所有者等の全員の合意により協定を結ぶものである。
4.景観法に基づく景観協定は、良好な景観の形成に関する事項について、原則として、景観区域内の土地所有者等の全員の合意により協定を結ぶものである。

【正解】  2
都市計画法に基づく地区計画は、地区の整備・開発・保全の方針とともに地区施設の配置や建築物等の制限について、土地所有者等の意見をもとめて地区整備計画を定めるものである。


【設問11 】独立住宅に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コートハウスは、建築物や塀で囲まれた中庭を持つ住宅の形式であり、狭い敷地においてもプライバシーを確保しやすい。
2.伝統的な町屋においては、屋内の主要な通路として、道路から裏庭まで達する細長い土間を設けた通り庭形式と呼ばれる間取りが多い。
3.伝統的な農家の間取りにおいて広く用いられた四つ間型は、4室程度の部屋を廊下で結んだ形式である。
4.コア型住宅は、台所、便所、浴室、洗面所等を核(コア)として1か所にまとめた住宅の形式である。

【正解】  3
伝統的な農家の間取りにおいて広く用いられた四つ間型は、4室程度の部屋を、廊下を用いずに、部屋が相互に接続する配置なっている形式である


【設問12 】集合住宅・住宅団地の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.住宅地において、歩車分離を図るため、歩行者専用道路とは別に自動車用のクルドサックを設けた。
2.階段室型の集合住宅において、高齢者向けに改修するために、玄関の位置を変更し、共用廊下を増築してそこに着床するエレベーターを設置した。
3.集合住宅において、天井の高い空間を設けたり、収納スペースの充実等を図るために、住戸の階高を4.5m程度とした。
4.集合住宅の住棟計画において、各住戸の日照・採光・通風・眺望等の条件がほぼ同一であり、階段室型に比べてプライバシーを確保しやすいツインコリドール型を採用した。

【正解】  4
集合住宅の住棟計画において、各住戸の日照・採光・通風・眺望等の条件がほぼ同一であり、ツインコリドール型に比べてプライバシーを確保しやすい階段室型を採用した


【設問13 】宴会場をもつ大規模なシティホテルの計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.客室用のエレベーターの台数を、100~150室当たり1台として計画した。
2.宿泊と宴会の客の動線に配慮して、メインエントランスホールとは別に、宴会場専用のエントランスホールを設けた。
3.ツインベッドルームの床面積を、1室当たり30㎡とした。
4.客室部分の床面積の合計を、ホテル全体の延べ面積の70%程度とした。

【正解】  4
客室部分の床面積の合計を、ホテル全体の延べ面積の4550%程度とした


【設問14 】学校の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.教科教室型の中学校において、教科ごとに教室を確保し、クラスごとにホームベースを設けた。
2.小学校において、教育面・生活面に配慮して、低学年教室群と特別教室群とをひとまとめにする計画とした。
3.小学校の計画において、学習集団を弾力的に編成できるようにするため、クラスルームに隣接してオープンスペースを設けた。
4.小学校のオープンスペースにおいて、情報ネットワークを活用した多様な学習が行えるように、パソコンを配置した。

【正解】  2
小学校において、教育面・生活面に配慮して、(主に中高学年が利用する)特別教室群は、低学年教室群とは別にして、高学年の教室群の近くに配置した


【設問15】問題データなし


【設問16 】建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.公共図書館の計画において、BDS(ブックディテクションシステム)を採用し、利用者の私物を自由に館内に持ち込むことができるようにした。
2.基準階の平面が25m×20mの低層の事務所ビルの計画において、事務室の適切な奥行きを確保するために、偏心コアタイプを採用した。
3.延べ面積10000㎡程度の美術館において、アルカリ汚染因子の蒸発が収蔵物のあたえる影響を考慮して、コンクリート打設後から開館までのシーズニング期間を2年とした。
4.台詞を主体とする演劇を上演する劇場の計画において、すべての客席から表情や細かな身振りを鑑賞できるように、最後部の客席から舞台中心までの視距離を40mとした。

【正解】  4
台詞を主体とする演劇を上演する劇場の計画において、すべての客席から表情や細かな身振りを鑑賞できるように、最後部の客席から舞台中心までの視距離を15m程度とした


【設問17】問題データなし


【設問18 】建築物の工事監理・契約に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.工事監理者は、建築物の工事が設計図書のとおり実施されているかいないかを確認しつつ、その工事を設計図書のとおりに行う責任を有している。
2.建築基準法においては、建築主に対して、建築士の設計によらなければならない建築物の工事を行う場合、建築士である工事監理者を選任することを義務付けている。
3.建築士法においては、工事監理受託契約を締結したときに交付する書面に、工事監理の実施の期間及び方法を記載しなければならないことを定めている。
4.工事監理業務については、一般に、「善良な管理者の注意義務(善管注意義務)」が求められており、この義務を怠り損害が生じた場合には、契約に明記されていなくても過失責任が問われることがある。

【正解】  1


【設問19 】建築積算に関する次の記述のうち、建築工事建築数量積算研究会「建築数量積算基準」に照らして、最も不適当なものはどれか。
1.「設計寸法」とは、設計図書に表示された寸法、表示された寸法から計測・計算することのできる寸法及び物差により読みとることのできる寸法をいう。
2.根切りの数量を算出する場合、土間、犬走り以外の場所における作業上のゆとり幅は0.1mを基準とする。
3.デッキプレートの所要数量を算出する場合、形鋼と同様、設計数量に5%の割増をすることを標準とする。
4.窓、出入口等の開口部の内法の見付面積が、1か所当たり0.5㎡以下の場合は、原則として、開口部によるコンクリートと型枠の欠除はないものとする。

【正解】  2
根切りの数量を算出する場合、土間、犬走り以外の場所における作業上のゆとり幅は0.5を基準とする


【設問20】プロジェクトマネジメントに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.「ブリーフィング」は、発注者及び関係者の要求、目的、制約条件を明らかにし、分析するプロセスである。
2.「VE(バリューエンジニアリング)提案」は、基本性能の維持を前提とした工事費の低減提案、施工者独自の施工技術の導入提案等である。
3.「事業予算」は、プロジェクトの開始時から完了時までに事業者が支払う費用のうち、設計料と建築物本体工事費の概算を合計したものである。
4.企画・設計段階の「マスタースケジュール」は、建設プロジェクトの主要な段階、関連工事、主要な目標、クリティカルパスとなる工程等をプロジェクトの必要に応じて記載したものである。

【正解】  3
「事業予算」は、プロジェクトの開始時から完了時までに事業者が支払う費用のうち、設計料と建築物本体工事費の他に、人件費や消耗品等の概算を合計したものである

H19 施工 問題1-25・解答

【設問1】工事現場の管理に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
1.労働安全衛生法において,事業者は,安全委員会及び衛生委員会を設けなければならないときは,それぞれの委員会の設置に代えて,安全衛生委員会を設置することができるとされている。
2.設計図書間に相違がある場合の優先順位は,一般に,①質問回答書(②~⑤に対するもの),②現場説明書,③特記仕様書,④図面,⑤標準仕様書である。
3.建設業法において,公共性のある工作物に関する重要な工事で請負代金の額が所定の金額以上のものについては,元請負人に限り,専任の主任技術者を工事現場ごとに置かなければならないとされている。
4.「資源の有効な利用の促進に関する法律」に基づく省令において,発注者から直接建設工事(体積が1,000㎥以上の建設発生土の指定副産物を工事現場から搬出するもの)を請負った建設工事事業者は,当該建設工事を施工する場合,あらかじめ再生資源利用促進計画を作成し,その計画及び実施状況の記録を当該建設工事の完成後1年間保存するものとするとされている。
5.労働安全衛生規則において,事業者は,高さが22m以上の作業床の端,開口部等で墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある箇所には,原則とし囲い,手摺,覆い等を設けなければならないとされている。

【正解】 3


【設問2 】施工計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリートの乾燥収縮ひび割れの補修は、型枠取外し後、仕上材の施工前にできる限り長期間経過した後に行う計画とした。
2.掘削する平面形状が単純な矩形で、周辺に特殊な条件がない敷地において、山留め切ばりにかかる軸力を測定する盤圧計については、切ばり各段ごとにX方向、Y方向に各1か所ずつ設置する計画とした。
3.建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームによる断熱材現場発泡工法において、吹付けが厚くなりすぎて表面仕上げに支障がある箇所については、カッターナイフ等により表層を除去して所定の厚さを確保する計画とした。
4.ターンバックル付き筋かいを有する建築物の鉄骨の建方において、建入れ直しに当たっては、その筋かいを用いずに架構の倒壊防止用ワイヤロープを兼用する計画とした。
5.H形鋼を用いた鉄骨鉄筋コンクリートの梁へのコンクリートの打込みについては、フランジの下端が空洞とならないように、フランジの両側から同時に打ち込む計画とした。

【正解】  5 
片側からコンクリートを流し込み、反対側にコンクリートが上昇するのを待って、全体に打ち込む方法をとる。


【設問3 】材料管理等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鉄筋のガス圧接継手の外観検査については、原則として、1検査ロット(1組の作業班が1日に施工した圧接箇所の数量)から無作為に抜き取った30か所を対象とする。
2.鉄筋の表面に発生した錆のうち、浮いていない赤錆程度のものは、コンクリートとの付着を阻害することがないので、除去しなくてよい。
3.工事現場において、プレストレストコンクリート工事に用いるPC鋼材の加工又は組立てを行う場合、PC鋼材に加熱や溶接を行ってはならない。
4.塗料については、施工時の条件に適した粘度よりも若干高い粘度の製品となっている場合、工事現場において所定のシンナー等を用いて適正な希釈割合の範囲内で、塗装に適した状態に粘度を調整することができる。
5.板状の発泡プラスチック保温材については、原則として、水や湿気にさらされない屋内に、反り癖がつかないように平坦な敷台等の上に積み重ねて保管する。

【正解】   1
鉄筋のガス圧接継手の外観検査については、原則として、全数検査


【設問 4】建築工事に関連する届等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.建築主事を置かない市町村において、エネルギーの使用の合理化に関する法律による特定建築物の新築に先立ち、「外壁、窓等を通しての熱の損失の防止」及び「空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用」のための措置に関する届出書を、都道府県知事あてに提出した。
2.道路法による通行の制限を受ける車両を通行させるために、「特殊車両通行許可申請書」を、道路管理者あてに提出した。
3.中間検査を受ける必要のある建築物について、指定された特定工程に係る工事を終えたので、「中間検査申請書」を、建築主事あてに提出した。
4.特定粉じん排出等作業を伴う建築物の解体工事の施工に先立ち、「特定粉じん排出等作業実施届出書」を、労働基準監督署長あてに提出した。
5.振動規制法による指定地域内において、大型ブレーカーを使用する作業を伴う建築物の解体工事の施工に先立ち、「特定建設作業実施届出書」を、市町村長あてに提出した。

【正解】   4
「特定粉じん排出等作業実施届出書」は作業開始の日の14日前までに、都道府県知事に提出する。


【設問5 】地盤調査に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ボーリングにおいて、孔内に地下水が認められたので、長時間放置し、水位が安定した後に、孔内水位を測定した。 
2.砂質土の地盤については、標準貫入試験の結果から得られたN値により内部摩擦角や相対密度を推定した。
3.軟らかい粘性土において、土の強さ及び圧縮性を調査するために、標準貫入試験により採取した試料を用いて、三軸圧縮試験及び圧密試験を行った。
4.山留めの設計を行うための地盤調査においては、建築物の設計を行うための調査と重複した調査項目は省略した。
5.ボーリング孔を利用した弾性波速度検層(PS検層)により、地盤のP波及びS波の速度分布を測定し、その速度値から、地盤の硬軟を判定した。

【正解】   3
三軸圧縮試験及び圧密試験においては、乱れの少ない試料が用いられる。標準貫入試験により採取した試料は、乱した試料である。


【設問6 】仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.スレートで葺かれた屋根の上の作業において、踏み抜きによる墜落の防止措置として、幅30cmの歩み板を設け、防網を張った。
2.ガイドレールの高さ20mの建設用リフトによる資材の運搬作業において、資材の状態を監視するために、労働者を運搬時に搭乗させた。
3.鋼管規格に適合する単管足場において、足場の脚部についてはベース金具を用い、地上第一の布については地上から2mの位置に設けた。
4.鉄骨鉄筋コンクリート造の建築物において、鉄骨上に設けた材料置場と外足場とを連絡するための仮設通路の幅は、手摺の内側で60cmとした。
5.支柱の高さが3.5mの型枠支保工において、2本のパイプサポートを4本のボルトを用いて継いだものを支柱とした。

【正解】    2
事業者は建設用リフトの機器に労働者を乗せてはならない。


【設問7 】土工事及び山留め工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ウェルポイント工法は、根切り底に溜まる雨水を効率よく排出するのに適している。
2.水平切ばり工法において、切ばりを鋼製とし、腹起しを鉄筋コンクリート製とすることができる。
3.親杭横矢板工法は、遮水性は期待できないが、砂礫地盤における施工が可能である。
4.アイランド工法は、地下躯体の施工が2段階となることにより鉛直打継ぎが生じるが、掘削中央部においては切ばりが不要なので作業性はよい。
5.切ばりや腹起しに使用するリース形鋼材の許容応力度は、一般に、長期許容応力度と短期許容応力度との平均値以下の値とした。

【正解】  1
設問は、釜場工法の説明である。


【設問8 】杭地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.既製杭工事における杭の施工精度は、主に下杭を設置した段階で決まるので、下杭の施工精度の向上に努めた。
2.杭工事で発生した建設汚泥の処理については、建設汚泥の性状、発生量等を考慮し、発注者・自治体等と調整したうえで、セメント系の改良材等の混合により安定処理した改良土とし、埋戻し材として再利用した。
3.場所打ちコンクリート杭の鉄筋かごの組立てにおいて、補強リングについては、主筋に断面欠損を生じないように堅固に溶接した。
4.場所打ちコンクリート杭において、特記がなかったので、最初に施工する本杭を試験杭とし、その試験杭の位置は地盤や土質試験の結果から全杭を代表すると思われる位置とした。
5.   既製コンクリート杭の中掘り工法において、杭先端にフリクションカッターを装着して、杭外周面と地盤との摩擦力を大きくした。

【正解】  5
既製コンクリート杭の中掘り工法において、杭先端にフリクションカッターを装着して、杭に作用する地盤との摩擦力を低減させ、杭の沈設を容易にする。


【設問9 】 鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、いずれも設計図書に特記がないものとする。
1.大梁に90°フック付き定着とする小梁の主筋(上端筋)については、大梁のせいが小さく、そのフック部を鉛直下向きに配筋すると定着長さが確保できないので、斜め定着とした。
2.ガス圧接継手において、圧接面のずれが鉄筋径の1/4を超えた圧接部については、再加熱して修正した。
3.SD345のD29の鉄筋に180°フックを設けるための折曲げ加工については、熱処理とせずに冷間加工とした。
4.ダブル配筋の耐力壁の開口補強筋については、壁筋の内側に配筋した。
5.鉄骨鉄筋コンクリート造の柱梁接合部において、H形鋼の柱のフランジの厚さ方向の面に梁主筋が直交して接触したが、コンクリートの充填に支障がない部位であったので、接触したまま配筋した。

【正解】   2
ガス圧接継手において、圧接面のずれが鉄筋径の1/4を超えた圧接部については、圧接部を切り取って、再圧接する


【設問10】型枠工事に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
1.  支持梁が鉄筋コンクリート造である味型枠用銅製デッキプレート(フラットデッキ)のエンドクローズ部分において,躯体内部へののみ込み代については,フラットデッキに落下防止用金物を取り付けない場合,10mm程度とした。
2.  パイプサポートを支柱として計画したので,その型枠支保工の上端に設計荷重の2.5%に相当する水平方向の荷重が作用するものとして,構造計算を行った。  
3.  監理者による「せき板と最外側鉄筋とのあき」,「パーサポートとスペーサーの材質及び配置」,「埋込金物の位置及び数量」等の検査については,型枠組立てが終了した段階では困難であるので,型枠組立ての各工程において行った。
4.梁側のせき板のコンクリートの圧縮強度による存置期間は,コンクリートの圧縮強度が5N/mm2以上に達したことが確認されるまでとした。
5.普通ボルトランドセメントを用いたコンクリート(せき板の存置期間中の平均気温が20℃)において,材齢が4日に達したので,圧縮強度試験を行わずに柱及び壁のせき板を取り外した。

【正解】  2 
パイプサポートを支柱として用いるものは、その型枠支保工の上端に設計荷重の5%(5/100)に相当する水平方向の荷重が作用するものとして、構造計算を行う。  


【設問11】コンクリートの調合及び強度に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
1.アルカリ骨材反応の抑制村策として,高炉セメントB種を使用することは有効である。
2.マスコンクリートに使用する混和剤については,一般に,単位セメント量を少なくするために,AE減水剤促進形とする。
3.普通コンクリートの品質基準強度の算定において,構造体コンクリートの強度と供試体の強度との差を考慮した割増しについては,3N/mm2とする。
4.単位セメント量が過小であるコンクリートは,ワーカビリティーが悪くなり,コンクリートの充填(てん)性の低下等が生じやすくなる。
5.コンクリートの養生期間中の温度が過度に高いと,長期材齢における強度の増進が小さくなる。

【正解】   2
AE減水剤促進または標準形を選定する。



【設問12】コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリートポンプによる圧送において、粗骨材の最大寸法が20mmであったので、その寸法に対する輸送管の呼び寸法を100Aとした。
2.レディーミクストコンクリートは、荷卸し直前にトラックアジテータのドラムを高速回転させて、コンクリートを均質にした後に排出した。
3.レディーミクストコンクリートの受入検査時における輸送時間の確認は、運搬車ごとにレディーミクストコンクリート納入書により行った。
4.寒中コンクリートにおける初期養生の打切り時期を決定するための温度管理は、打ち込まれたコンクリートのうち、最も温度が低くなる部分を対象に行った。
5.   梁において、やむを得ずコンクリートを打ち継ぐ必要が生じたので、その梁の鉛直打継ぎ部については、梁の端部に設けた。

【正解】   5
梁において、やむを得ずコンクリートを打ち継ぐ必要が生じたので、その梁の鉛直打継ぎ部については、中央部又は端から1/4付近に設ける。


【設問13 】鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鉄骨部材の完全溶込み溶接部において、パネルゾーンで裏はつりが極めて困難となることが予想されたので、裏当て金を用いた溶接とした。
2.軸径16mmのスタッドの溶接については、下向き姿勢で行うことが原則であるが、やむを得ず横向き姿勢で行う必要が生じたので、スタッド溶接技能者の資格種別B級(専門級)の資格を有する者が行った。
3.鉄骨鉄筋コンクリート造における鉄骨の工作図の作成において、基礎梁以外の主筋の貫通孔径については、同一の部位で鉄筋の径が異なり、混同しやすかったので、監理者と施工者が協議して、最大径の鉄筋のものに統一した。
4.施工者が行う工場製品受入検査については、鉄骨製作工場の社内検査のすべてに合格し、塗装を行った後に実施した。
5.   通しダイアフラム形式の柱と梁の溶接において、スカラップに起因する脆性破壊を避けるために、スカラップを設けないノンスカラップ工法を採用した。

【正解】  4
製品検査は検査指摘事項の修正等が可能な塗装前に実施する


【設問14】鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.アンカーボルトのナットについては、特記がなかったので、アンカーボルトの強度に応じた六角ナットを用いた。
2.耐火被覆に用いる湿式吹付けロックウールについては、剥はく落防止のために下吹きと上吹きの2回吹きとし、下吹きの翌日に上吹きを行った。
3.F8T相当のM20の溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径については、F10TのM20の高力ボルトの最大孔径より1.0mm大きくした。
4.根巻型柱脚において、柱脚の周囲にある柱主筋が建方や建入れ直しの際に障害となるので、やむを得ず30°を超えない範囲で外側に曲げた。
5.デッキ合成スラブの効果を考慮した合成梁として使用するデッキプレートと鉄骨梁との接合については、頭付きスタッドが特記されていたので焼抜き栓溶接を省略し、アークスポット溶接によるものとした。

【正解】  3
両方とも20+2=22mmで同じである


【設問15 】防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.シート防水工事の接着工法において、一般平場部の合成高分子系ルーフィングシートについては、引張力を与えながら下地に接着させた。
2.シーリング工事において、マスキングテープについては、所定の位置に通りよく張り付け、シーリング材のへら仕上げ終了直後に剥がした。
3.アスファルト防水工事の絶縁工法において、一般平場部の防水層の最下層については、砂付あなあきアスファルトルーフィングを用いた。
4.改質アスファルトシート防水工事において、一般平場部の改質アスファルトシート相互の重ね幅については、長手方向及び幅方向とも100mm以上とした。
5.   塗膜防水工事において、補強布については、下地によくなじませ、しわや耳立ちが生じないように防水材で張り付ける。

【正解】   1
シート防水工事の接着工法において、塗布した接着剤のオープンタイムを確認して、合成高分子系ルーフィングシートについては、引張ってはならない

【設問16 】木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.大引の継手は、床束心から150mm程度持ち出した位置で、腰掛け蟻継ぎ、釘2本打ちとした。
2.筋かいが取り付く柱の脚部において、基礎と土台とを緊結するアンカーボルトについては、その柱の柱心から200mm程度の位置に設けた。
3.鴨居は、ねじれや曲がりのない柾目材を用い、木材の性質を考慮して、木裏側に建具の溝を設けた。
4.住宅の床組において、フローリング張りの下張り用床板の根太間隔については300mm程度とし、畳下床板の根太間隔については450mm程度とした。
5.構造用合板による大壁造の耐力壁において、山形プレートを用いて土台と柱とを接合する箇所については、山形プレート部分の構造用合板を切り欠き、その周辺の釘打ちについては、増打ちを行った。

【正解】   3
木表側に建具の溝を設けた


【設問17 】ガラス工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.SSG構法は、ガラスの周辺において構造シーラントを用いてガラスの支持部材に密着する辺を有し、ガラスの強度計算において構造シーラントの接着辺を強度上の支持辺とみなす構法をいう。
2.カーテンウォール工事における「層間ふさぎ」は、層間変位に対し上下2層間の外壁パネルジョイント部の水密性や気密性を保つために、弾性シーリング等を施すことをいう。
3.ガラスブロック工事において、外部に面するガラスブロック壁面の耐風圧性能については、板ガラスのように簡便な計算手法は一般化されていないので、その壁面の耐風圧性能が建築基準法に適合するように計画する。
4.外部に面する複層ガラスの取付けについては、一般に、グレイジングチャンネルを用いない。
5.コンストラクションキーシステムは、通常、建築物の施工中のみマスターキーシステムとなり、竣工後にシリンダーを取り替えずに、簡単な操作により工事用シリンダーから本設シリンダーへ切り替わるキーシステムをいう。

【正解】   2
層間ふさぎは、カーテンウォール部材の組立において、防火区画との間に生じる隙間を適切な防火材料でふさぐことをいう。

【設問18 】内装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.厨房の塗り床仕上げにおいて、短期間の施工が可能で、耐薬品性及び耐候性に優れているメタクリル樹脂系塗床材を採用した。
2.フローリングボード張りの釘止め工法において、湿度変化によるボードの膨張収縮を考慮して、敷居との取り合い部分に隙間を設けた。
3.鋼製天井下地において、天井に段違いがある箇所の振れ止め補強については、野縁受と同じ部材を用いて、段違い部分の野縁受又はスタッドに溶接で固定した。
4.ALCパネル下地に施すモルタル塗りにおいて、ALCパネルは表面強度が小さいので、保水剤を混入した富調合の現場調合モルタルを用いた。
5.鉄筋コンクリート造の建築物の内断熱工事において、ボード状断熱材の張付け工法については、断熱材と躯体との境界面に隙間があると、その部分に結露が生じやすくなるので、断熱材の全面に接着剤を塗布して張り付けた。

【正解】  4
一般にALCパネル下地にモルタル塗り禁止。吸水調整材処理が原則モルタルALCパネル下地用に調合された既調合モルタルを使用


【設問19 】プレキャスト鉄筋コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.プレキャスト部材は、コンクリートを加熱養生した後に、脱型し、適切な温度管理をした貯蔵場所において十分に乾燥させた。
2.プレキャスト部材は、搬入時に組立て用クレーンにより運搬車両から直接荷取りして組み立てた。
3.プレキャスト部材の組立て精度の検査は、仮固定完了後、次の部材が組み立てられる前に行った。
4.プレキャストの柱の柱脚部の水平接合部における鉄筋の接合には、接合による鉄筋の伸縮がなく、残留応力も発生しないスリーブ継手を用いた。
5.プレキャスト部材の接合部に用いる現場打ちコンクリートは、接合部1か所ごとに一度に打ち込んだ。

【正解】   1
プレキャスト部材は、コンクリートを加熱養生した後に、脱型し、適切な温度管理をした貯蔵場所において、十分な散水養生を行う

【設問20 】外壁の改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.塗り仕上げ外壁の改修において、防水形複層塗材のような弾性を有する既存塗膜の全面除去については、一般に、塗膜剥離剤工法よりサンダー工法のほうが適している。
2.タイル張り仕上げ外壁のひび割れ部の改修において、タイル張り仕上げを撤去する場合は、ひび割れ周辺をタイル目地に沿ってダイヤモンドカッター等で切り込みを入れ、ひび割れ部と健全部との縁を切る。
3.モルタル塗り仕上げ外壁の浮き部分の改修を、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法によって行う場合、特記がなければ、浮き部分に対するアンカーピン本数は、原則として、一般部分を16本/㎡、指定部分(見上げ面、庇の鼻、まぐさ隅角部分等)を25本/㎡とする。
4.コンクリート打放し仕上げ外壁の改修において、部分的に露出している鉄筋及びアンカー金物については、健全部が露出するまでコンクリートをはつり、錆を除去し、鉄筋コンクリート防錆剤等を塗り付け、防錆処理を行う。
5.コンクリート打放し仕上げ外壁のひび割れ部の改修を、手動式エポキシ樹脂注入工法によって行う場合、垂直方向のひび割れについては、下部の注入口から上部へ順次注入する。

【正解】   1
サンダー工法は、素地の脆弱部、部分的な劣化塗膜、シーリング材などの除去と壁面の清掃に適している。


【設問21 】設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.空気に対する比重が1より小さいガス用のガス漏れ警報器(一体型)については、その下端の位置を、天井面から下方300mmとした。
2.排水槽内に設ける吸込みピットについては、水中形ポンプの吸込み部の周囲及び下部に200mmの間隔を確保した。
3.コンクリートスラブに埋設する合成樹脂製可とう電線管(CD管)については、ボックス付近を除いて、スラブの上端筋と下端筋との間に配管し、1m以内の間隔で下端筋に結束した。
4.排水通気管の末端については、その建築物及び隣接する建築物の出入口、窓、換気口等の開口部の上端から600mm立ち上げて大気中に開口させた。
5.地上10階建ての鉄筋コンクリート造の建築物に設ける屋上から突出する水槽については、架台を防水層押えコンクリートに固定した。

【正解】 5
屋上から突出する水槽の支持構造部は、建築物の構造耐力上必要な部分に緊結すること防水層押えコンクリートは、構造耐力上必要な部分ではない。

【設問22 】建築工事に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1.リフトアップ工法…………………地上で組み立てた大スパン構造の屋根架構等を、ジャッキ又は吊り上げ装置を用いて、所定の位置まで上昇させて設置する工法
2.クレーター…………………………溶接の止端に沿って母材が掘られて、溶着金属が満たされないで溝となって残る溶接部の欠陥
3.スランプフロー……………………スランプコーンを引き上げた後の試料の直径の広がりによって「フレッシュコンクリート流動性」を表す数値
4.マスク張り…………………………ユニット化されたタイル裏面にモルタル塗布用のマスクを乗せて張付けモルタルを塗り付け、マスクを外してから下地面にタイルをたたき押えをして張り付ける施工法
5.針入度………………………………アスファルト等の粘性物について、一定温度において、針を一定の荷重により一定時間押し込んだときの貫入深さによって、その硬さを表す数

【正解】   2
設問は、アンダーカットの説明である。


【設問23 】建築積算に関する次の記述のうち、建築工事建築数量積算研究会「建築数量積算基準」に照らして、最も不適当なものはどれか。
1.「所要数量」は、「定尺寸法による切り無駄」や「施工上やむを得ない損耗」を含んだ数量である。
2.根切りにおいて、山留め工法を選択する場合、山留め壁と躯体との間の余幅は、根切り深さにかかわらず1.0mを標準とする。
3.鉄筋コンクリートの柱(基礎柱を除く。)において、各階の柱の全長にわたる主筋の継手は、階高が7m未満の場合、各階ごとに1か所あるものとする。
4.鉄骨材料のうち、アンカーボルト類の所要数量については、その設計数量の割増しを行わないことを標準とする。
5.石材による主仕上げの計測・計算において、面積が0.5㎡以下の開口部による石材の欠除については、原則として、ないものとする。

【正解】   5
石材による主仕上げの計測・計算において、面積が石材による主仕上げの計測・計算において、面積が0.1㎡以下の開口部による石材の欠除については、原則として、ないものとする。

【設問24 】請負契約に関する次の記述のうち、民間(旧四会)連合協定「工事請負契約約款」(平成12年4月改正)に照らして、最も不適当なものはどれか。
1.請負者は、契約を結んだ後すみやかに請負代金内訳書及び工程表を、監理者に提出してその承認を受ける。
2.発注者及び請負者は、契約に定める事項を除き、工事について発注者と請負者との間で通知・協議を行う場合は、原則として、通知は監理者を通じて、協議は監理者を参加させて行う。
3.請負者は、工事中工事の出来形部分と工事現場に搬入した工事材料・建築設備の機器等に火災保険又は建設工事保険を付し、その証券の写しを発注者に提出する。
4.指定された工事材料の性質によって生じた図面・仕様書に適合しない施工について請負者に重大な過失等がないときも、請負者は、その費用を負担してすみやかにこれを改造する。
5.契約の目的物に基づく電波障害により、損害を第三者に与えたときは、発注者がその処理解決に当たり、必要あるときは請負者は発注者に協力し、その損害を補償するときは、発注者がこれを負担する。

【正解】  4 


【設問25 】既存建築物の改修工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.防水改修工事におけるルーフドレン回りにある既存の防水層及び保護層を撤去した部分の処理において、撤去した部分と既存保護層との段差については、ポリマーセメントモルタルにより1/2程度の勾配に仕上げた。
2.免震改修工事において、免震部の施工については、「ベースプレートの位置、高さ及び傾き」、「アイソレータの設置精度及びボルトの締付け具合」、「上部・下部構造間との水平変位」及び「ダンパーの設置精度及びボルトの締付け具合」を主要な検査項目とした。
3.鉄骨鉄筋コンクリート造の建築物に増設壁を設ける耐震改修工事において、あと施工アンカーが鉄骨フランジ部に干渉して埋込み長さが十分に確保できなかったので、鉄骨フランジをコンクリートからはつり出し、スタッド溶接により鉄筋をフランジに接合した。
4.鉄筋コンクリート造の外壁に「壁と柱とを完全に縁切りする耐震スリット」を新設する耐震改修工事において、既存の外壁に幅30mmのスリットを設け、スリット内にロックウールを挿入したうえで、屋外側及び屋内側の2か所をシーリング材により止水処理した。
5.大規模の修繕に伴う吹付けアスベストの飛散防止処理工事において、大規模の修繕の対象部分にある吹付けアスベストについては、「囲い込み処理工法」を採用し、それ以外の部分については、吹付けアスベストの劣化や損傷の程度が大きかったので「封じ込め処理工法」を採用した。

【正解】   5
封じ込め処理工法は、損傷の程度が大きい場合は実施が困難である。

H19 構造 問題8-25・解答

【設問8】建築基準法における荷重及び外力に関する次の記述のうち、もっとも不適当なものはどれか。1.雪止めのない屋根の勾配が45度の場合、屋根の積雪荷重は0とすることができる。
2.多雪区域においては、暴風時においても積雪荷重がある場合と積雪荷重がない場合とを考慮する。
3.事務室の柱の垂直荷重による圧縮力を計算する場合において、ささえる床の数に応じて、積載荷重を低減することができる。
4.百貨店の屋上広場の単位面積当たりの積載荷重は、実況に応じて計算しない場合、百貨店の広場の売場の単位面積当たりの積載荷重と同じにすることができる。
5.風圧力を計算するに当たって用いる風力係数は、風洞試験によって定める場合のほか、建築物の断面及び平面の形状に応じて定める数値によらなければならない。

【正解】 1
雪止めのない屋根の勾配が60度を超える場合、屋根の積雪荷重は0とすることができる。


【設問9】土質及び地盤に関する次の記述のうち、もっとも不適当なものはどれか。
1.沖積層、最後の氷河期から現在までに堆積した地盤であり、粘土層、シルト層、砂礫層等で構成され、一般に、軟弱な地盤が多い。
2.砂質土は、粘性土に比べて、間隙比は小さく、透水係数は大きい。
3.土の含水比は、一般に、細粒分含有率が大きくなるほど大きくなる。
4.地盤の許容応力度の大小関係は、一般に、岩盤>密実な砂質地盤>粘土質地盤である。
5.   地震動が作用している軟弱な地盤においては、地盤のせん断ひずみが大きくなるほど、地盤の減衰定数は低下し、せん断剛性は増大する。

【正解】5
地震動が作用している軟弱な地盤においては、地盤のせん断ひずみが大きくなるほど、地盤の減衰定数は増大し、せん断剛性は低下する


【設問10】問題データなし


【設問11】鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.耐震壁の壁板のせん断補強筋比は、直交する各方向に関し、それぞれ0.25%以上とする。
2.純ラーメン部分の柱梁接合部内において、帯筋量を増やすことは、柱梁接合部のせん断強度を高める効果が大きい。
3.鉄筋径が大きいほど付着割裂強度が低下するので、D35以上の鉄筋の継手には、原則として、重ね継手を用いない。
4.耐震壁付帯ラーメン梁のあばら筋比は、0.2%以上とする。
5.地震時に曲げモーメントが特に増大する柱の設計において、短期軸方向力圧縮を柱のコンクリート全断面積で除した値は、コンクリートの設計基準強度の1/3以下とすることが望ましい。

【正解】  2
純ラーメン部分の柱梁接合部内において、帯筋量を増やすことは、柱梁接合部のせん断強度を高める効果がほとんど期待できない
柱梁接合部では鉄筋が密に入っているので、そこに帯筋を増やしたところで、せん断補強筋としては成り立たない)


【設問12】鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.はね出し長さが 1.5m の片持ち床版の厚さを18cm とした。
2.梁の曲げに対する断面算定において、梁の引張鉄筋比がつり合い鉄筋比以下の場合、梁の許容曲げモーメントは、at 引張鉄筋の断面積×ft 鉄筋の許容引張応力度×j 曲げ材の応力中心距離により計算した。
3.柱断面の長期許容せん断力の計算において、コンクリートの許容せん断力に帯筋による効果を加算した。
4.柱に対して梁が偏心して取り付く場合、偏心によるねじりモーメントを考慮して柱梁接合部の設計を行った。
5.腰壁が取り付くことにより、柱が短柱となるのを防止するため、柱と腰壁の取り合い部に、十分なクリアランスを有する完全スリットを設けた。

【正解】  3
柱断面の長期許容せん断力の計算において、コンクリートの許容せん断力に帯筋による効果は含まれない
長期荷重によるせん断ひび割れを発生させないための計算(=脆性破壊しないための計算)において、「帯筋の効果」加算はしない (安全側では計算しない)


【設問14】鉄骨鉄筋コンクリート構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.梁鉄骨に対するコンクリートのかぶり厚さを、主筋やあばら筋の納まりを考慮して 150mm とした。
2.優れた靭性が得られるように、鉄筋コンクリート造耐力壁の周囲に、十分なせん断耐力と靭性を有する鉄骨を配した鉄骨鉄筋コンクリート造の架構を設けた。
3.柱梁接合部において、柱の鉄骨部分の曲げ耐力の和を、梁の鉄骨部分の曲げ耐力の和の65% としたので、両部材間の鉄骨部分の応力伝達に対する安全性の検討を省略した。
4.埋込型柱脚の終局曲げ耐力は、柱脚の鉄骨断面の終局曲げ耐力と、柱脚の埋込部の支圧による終局曲げ耐力を累加することによって求めた。
5.構造特性係数の算定に当たって、耐力壁の想定される破壊モードがせん断破壊以外であったので、その耐力壁の種別を WA とした。

【正解】   4
鉄骨の柱が地中梁の中に埋め込まれるので、

埋め込まれた部分にコンクリートの支圧力が発生する柱脚の鉄骨部分の終局曲げ耐力 or 埋め込み部の支圧力 のどちらか小さい方 と 鉄筋コンクリート部分の終局曲げ耐力との累加計算になる。 



【設問15】鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.角形鋼管を柱とする柱梁仕口部の接合形式には、通しダイアフラム形式、内ダイアフラム形式及び外ダイアフラム形式がある。 

2.柱継手の位置は、柱継手に作用する応力を小さくするために、階の中央付近とすることが望ましい。

3.溶接継目ののど断面に対する長期許容せん断応力度は、溶接継目の形式が「突合せ」の場合と「突合せ以外のもの」の場合では同じである。

4.引張力を受ける箱形断面の上柱と下柱を工事現場で接合する場合、工場で取り付けた裏当て金を用いて、突合せ溶接とする。

5.SS400材は、降伏比の上限を規定した炭素鋼材であり、SN400B材に比べて、変形能力が優れている。


【正解】   5

SS400材は、降伏比の上限を規定されていない炭素鋼材であり、SN400B材に比べて、変形能力が劣っている



【設問16】鉄骨構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはそれか。
1.埋込型柱脚とする場合は、鉄骨柱のコンクリートへの埋込み深さを、柱の断面せいの2倍以上とした。
2.露出型柱脚とする場合、柱脚の形状により固定度を評価し、反曲点高比を定めて柱脚の曲げモーメントを求め、アンカーボルト及びベースプレート設計した。
3.高張力鋼を使用して梁を設計する場合、長期の設計応力から断面を決定する際に、鉛直たわみが大きくならないようにした。
4.SN材を使用して柱を設計する場合、溶接加工時を含め、板厚方向に大きな引張力を受ける部材にB種を使用した。
5.SN材の材料強度については、基準強度に基づいて、圧縮、引張り及び曲げに対してはFとし、せん断に対してはF/√3とした。

【正解】  4
SN材を使用して柱を設計する場合、溶接加工時を含め、板厚方向に大きな引張力を受ける部材にCを使用した。


【設問17】鉄骨構造の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.筋かいの端部及び接合部の破断耐力を、筋かいの軸部の降伏耐力以上となるように設計した。
2.一つの建築物において、張り間方向及びけた行方向のそれぞれに異なる耐震計算ルートを用いて耐震計算を行った。
3.耐震計算ルート1を適用する場合、地震力の算定においては、標準せん断力係数を0.3以上とした。
4.耐震計算ルート2設計を行ったが、偏心率を満足することができなかったのでルートを変更し、保有水平耐力を算定して耐力の確認を行った。
5.耐震計算ルート2を適用する場合、柱部材を構成する板要素の幅厚比を大きくして、圧縮応力を受ける部分に局部座屈を生じることなく、より大きな変形能力が得られるようにした。

【正解】  5
耐震計算ルート2を適用する場合、柱部材を構成する板要素の幅厚比を小さくして、圧縮応力を受ける部分に局部座屈を生じることなく、より大きな変形能力が得られるようにした。


【設問18】杭基礎等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.杭及び一様な地盤を弾性と仮定すれば、杭頭に加わる水平力が同じ場合、杭頭変位は、水平地盤反力係数や杭径が大きいほど減少する。
2.パイルド・ラフト基礎とは、直接基礎と杭基礎を併用した基礎形式であり、荷重に対して直接基礎と杭基礎が複合して抵抗するものである。
3.地震時に地盤が液状化すると、液状化層の水平地盤反力係数は急激に低下し、動的変位が増大する。
4.砂質地盤の杭の極限周面摩擦力度は、打込み杭より場所打ちコンクリート杭のほうが大きい。
5.   群杭の引抜き抵抗力は、「群杭全体を包絡するブロックとしての抵抗力」と「各単杭の引抜き抵抗力の合計」のうち、大きいほうの値とする。

【正解】  5
群杭の引抜き抵抗力は、「群杭全体を包絡するブロックとしての抵抗力」と「各単杭の引抜き抵抗力の合計」のうち、小さいほうの値とする。


【設問19】擁壁に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.擁壁の安定モーメント円弧滑りに対する抵抗力は、土圧等による滑動モーメントの1.5倍を上回るように設計する。
2.擁壁のフーチング底面の滑動に対する抵抗力は、粘土質地盤より砂質地盤のほうが小さい。
3.擁壁が水平方向に非常に長く連続する場合には、状況に応じて伸縮継手を設ける。
4.擁壁背面の排水が困難な場合には、擁壁背面の水圧を考慮して設計する。
5.  L型擁壁のフーチング上の土の質量は、擁壁の転倒に対する抵抗として考慮することができる。

【正解】  2
擁壁のフーチング底面の滑動に対する抵抗力は、粘土質地盤より砂質地盤のほうが大きい


【設問20】建築構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.木造建築物の壁量の算定において、構造用面材と筋かいを併用した軸組の倍率は、それぞれの倍率の和が5を超える場合であっても、5とする。
2.壁式ラーメン鉄筋コンクリート造の建築物は、地上15階建て、軒の高さ45mとすることができる。
3.コンクリート充填鋼管CFT柱は、コンクリートが充填されていない同じ断面の中空鋼管の柱に比べて、水平力に対する変形能力が低い。
4.ブレス成形角形鋼管BCP材は、冷間加工を行う原材の材質がSN材のB種又はC種に準拠している。
5.積層ゴムアイソレータを用いた免震構造は、地震時において、建築物の固有周期を長くすることにより、建築物に作用する地震力応答加速度を小さくすることができる。

【正解】  3
コンクリート充填鋼管CFT柱は、コンクリートが充填されていない同じ断面の中空鋼管の柱に比べて、水平力に対する変形能力が大きい


【設問21】建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.構造特性係数Dsが0.3の建築物において、保有水平耐力が必要保有水平耐力の1.05倍となるように設計した場合、大地震の際に大破・倒壊はしないが、ある程度の損傷は受けることを許容している。
2.高さ60mを超える超高層建築物の耐震安全性の検証は、一般に、敷地の地盤特性を考慮した地震動等に対する時刻歴応答解析により行う。
3.各階の保有水平耐力の計算による安全確認において、一般に、偏心率が一定の限度を超える場合や、剛性率が一定の限度を下回る場合には、必要保有水平耐力を大きくする。
4.   鉄骨造の建築物の必要保有水平耐力の検討に当たって、ある階の保有水平耐力に占める割合が50%となる筋かいを配置する場合は、筋かいのない純ラーメンの場合に比べて、構造特性係数Dsの値を小さくすることができる。
5.鉄骨造の建築物の限界耐力計算において、塑性化の程度が大きいほど、安全限界時の各部材の減衰特性を大きく評価することができる。

【正解】  4
鉄骨造の建築物の必要保有水平耐力の検討に当たって、ある階の保有水平耐力に占める割合が50%となる筋かいを配置する場合は、筋かいのない純ラーメンの場合に比べて、構造特性係数Dsの値を大きくしなければならない
 

【設問22】建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.床構造の鉛直方向の固有振動数が小さい場合には、鉛直方向の振動によって居住性への障害が生じないように検討を行う。
2.エキスパンションジョイントは、不整形な建築物を整形な建築物に分割する際には不利な要因となる。
3.床スラブは、水平力を柱や壁に伝達する機能を有しているので、「上下階で耐震壁の位置が異なる場合」は「平面的にくびれがある場合」は、床面内の水平剛性や強度を検討する。
4.細長い連層耐震壁に接続する梁境界梁は、耐震壁の回転による基礎の浮き上がりを抑える効果がある。 
5.フラットスラブ構造については、一般に、地震力のすべてを負担させるべきではなく、通常のラーメン構造や耐震壁を併用する。

【正解】  2


【設問23】木材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.木材の強度は、一般に、気乾比重が小さいものほど大きい。
2.同一等級構成集成材で、ひき板の積層数が2枚又は3枚のものは、梁等の高い曲げ性能を必要とする部分に用いる場合、曲げ応力を受ける方向が積層面に平行になるように用いる。
3.含水率が繊維飽和点以下の木材において、膨張・収縮は、ほぼ含水率に比例する。
4.含水率が繊維飽和点以下の木材において、乾燥収縮率の大小関係は、年輪の接線方向> 半径方向>繊維方向である。
5.木材は、一般に、含水率が25~30%を超えると腐朽しやすくなる。

【正解】  1
木材の強度は、一般に、気乾比重が小さいものほど小さい


【設問24】コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 
1.普通ポルトランドセメントを用いる場合、一般に、コンクリートの水セメント比が小さいほど、大気中における中性化速度は速くなる。 
2.高強度コンクリートは、一般に、通常のコンクリートよりも組織が緻密であるため、中性化の進行や塩化物イオンの浸透に対する抵抗性に優れている。
3.コンクリートの設計基準強度とは、構造計算において基準とするコンクリートの圧縮強度のことである。
4.コンクリート供試体の圧縮強度は、形状が相似の場合は、一般に、供試体寸法が小さいほど大きくなる。
5.普通のコンクリートポアソン比は、0.2程度である。

【正解】   1
普通ポルトランドセメントを用いる場合、一般に、コンクリートの水セメント比が小さいほど、大気中における中性化速度は遅くなる


【設問25】高力ボルト及び鋼材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.高力ボルトの径が27mm以上で、かつ、構造耐力上支障がない場合において、高力ボルト孔の径は、高力ボルトの径より3mmまで大きくすることができる。
2.高力ボルト摩擦接合部における高力ボルトの許容せん断応力度の値は、すべり係数0.45に基づいて定められている。
3.F10Tの高力ボルトの引張強さは、1000~1200N/mm2である。
4.板厚40mm以下のSN400B材において、基準強度は325N/mm2であり、長期許容引張応力度は216N/mm2である。
5.鋼材のヤング係数及びせん断弾性係数は、常温において、それぞれ2.05×100000N/mm2、0.79×100000N/mm2程度である。

【正解】  4
板厚40mm以下のSN400B材において、基準強度は235 N/mm2であり、長期許容引張応力度は157.7 N/mm2である。

H19 計画 問題1-25・解答

【設問1 】イ~ホに示す用語[単位]において、人の感覚に応じて補正されているもののみの組合せとして、最も適当なものは、次のうちどれか。 
イ.相対湿度[%]
ロ.色温度[K] 
ハ.照度[lx] 
ニ.残響時間[s] 
ホ.ラウドネスレベル[phon]

1.イとロ
2.イとニ
3.ロとホ
4.ハとニ
5.ハとホ

【正解】   5
(ハ)「照度」は、光を受ける面へ入射する光束の面密度で、感覚量である。
(ホ)「ラウンドネスレベル」は、ある音について、正常な感覚をもつ人が、その音と同じ大きさに聞こえる感覚的に判断した1000Hz純音の音圧レベルの数値である。


【設問2】換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.開放型燃焼器具を使用する場合、室内の酸素濃度が約18~19%に低下すると、不完全燃焼による一酸化炭素の発生量が急増する。
2.室内外の空気の密度が同じ場合、一般に、隙間を含めたすべての開口部からの給気量と排気量は一定となる。
3.室内外の温度差がない場合、建築物の外壁に設けられたすべての開口部の風圧係数の値が正(+)であっても、風圧係数の値に差があれば風力換気が生じる。
4.上下に大きさの異なる二つの開口部がある室において、無風の条件で温度差換気を行う場合、中性帯の位置(高さ)は、一般に、大きい開口部よりも小さい開口部のほうに近づく。
5.冬期における高層の建築物においては、一般に、低層階の出入口等から外気が流入する傾向がある。

【正解】4
上下に大きさの異なる二つの開口部がある室において、無風の条件で温度差換気を行う場合、中性帯の位置(高さ)は、一般に、小さい開口部よりも大きい開口部のほうに近づく。


【設問3 】伝熱、断熱等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.複層ガラスの中空層が完全な真空であると仮定すると、複層ガラスの熱貫流率は、0となる。
2.木造建築物の外壁において、冬期における内部結露を防止するためには、断熱材の屋外側の透湿抵抗に比べて、屋内側の透湿抵抗が大きくなるように断熱材の屋内側に防湿層を設ける。
3.木造軸組工法の住宅において、柱、梁等の構造躯体の外側に断熱材を施す工法は、外張り断熱工法と呼ばれる。
4.一般的な透明板ガラスの分光透過率は、可視光線の波長域より赤外線の長波長域のほうが小さい。
5.グラスウールは、一般に、かさ比重が大きくなるほど熱伝導率は小さくなる。

【正解】   1
複層ガラスの中空層が完全な真空であると仮定すると、複層ガラスの貫流率は、0とならない(長波長放射により熱が移動する。)


【設問4 】北緯35度のある地点において、イ~ニに示す各面の終日日射量の大小関係として、最も適当なものは、次のうちどれか。ただし、終日快晴とし、他に日射を妨げる要素はないものとする。
イ.夏至の日における南向き鉛直面 
ロ.夏至の日における西向き鉛直面 
ハ.冬至の日における南向き鉛直面 
ニ.冬至の日における水平面
1.イ>ハ>ロ>ニ
2.ロ>イ>ハ>ニ
3.ロ>ニ>ハ>イ
4.ハ>ロ>ニ>イ
5.ニ>ハ>ロ>イ

【正解】4
ハ(冬至の日における南向きの鉛直面)>ロ(夏至の日における西向きの鉛直面)>ニ(冬至の日における水平面)>イ(夏至の日における南向きの鉛直面)


【設問5】【設問6】問題データなし


【設問7 】 色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.一般に、加法混色の三原色は「シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)」であり、減法混色の三原色は「赤(R)・緑(G)・青(B)」である。
2.xy色度図上の外周の釣鐘形の曲線部分は、波長が380~780nmの単色光の色度座標を示す。
3.記憶色(記憶上の色彩)は、一般に、実際の色彩に比べて、彩度が高くなる傾向がある。
4.照明の光が少々変化しても、その光が一様に物体に当たっていれば、物体の色を同じ色に認識できることを、色の恒常性という。 
5.「囲まれた色・はさまれた色」と「その周囲の色」との相違が、強調されて見える現象を、対比という。 

【正解】   1
一般に、減法混色の三原色は「シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)」であり、加法混色の三原色は「赤(R)・緑(G)・青(B)」である。


【設問8 】 防寒・防暑に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.日射の温熱環境への影響を調整するために、建築物の西側に落葉樹を植えることは、一般に、夏期の日射遮蔽に効果的である。
2.熱損失係数は、貫流熱損失、換気熱損失及び日射熱取得を考慮した建築物全体の熱に関する性能を評価する指標である。
3.壁体表面の熱伝達抵抗は、外壁の近くの風速が大きいほど小さくなる。
4.床下空間を有する木造住宅の基礎断熱工法の基礎部分においては、外気に直接通じる床下換気口は設けない。
5.建築物の断熱が不十分な場合、冬期における室内の上下温度差が大きくなる原因の一つは、外壁・窓の室内側で発生するコールドドラフトである。

【正解】2
熱損失係数は、貫流熱損失、換気熱損失を考慮した建築物全体の熱に関する性能を評価する指標である。日射の影響は考慮しない。)


【設問9 】集合住宅等の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.テラスハウスは、専用庭をもつ各住戸を、壁を介して速続させた低層の集合住宅である。
2.シェアードハウスは、一般に、自ら居住するための住宅を建設しようとする者が、共同の事業として、企画・設計から入居・管理までを行う方式により建設された住宅である。
3.リビングアクセス型は、住棟内のコミュニティの形成を意図して、共用廊下側に居間や食事室を設けた住戸タイプである。 
4.ベイ・バルコニーは、架構内に入り込ませたバルコニーであり、奥行きのあるまとまったスペースを確保することができる。
5.二段階供給方式における第一段階は、「柱、梁、床等の躯体部分」や「廊下、エレベーター等の共用部分」の供給に対応する。

【正解】   2
設問は、コーポラティブハウスの説明である。


【設問10】集合住宅の事例とその計画上の特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.熊本県営竜蛇平団地(熊本市)は、住戸規模の変更に対応することができる構法システムを採用した中層の集合住宅であり、住戸を分割したり、隣接する住戸と合わせて一つの住戸にすることができる。
2.プロムナード多摩中央(束京都多摩市)は、街区のほぼ中央にある歩行者専用道に面した接地階の住戸に、居住者が趣味や創造活動のアトリエ、教室等に利用することを想定した「フリースペース」と称する一室を設けることによって、沿道の賑わいや親しみのある景観形成を意図している。
3.茨城県営松代団地(つくば市)は、中庭を囲む6階建ての4棟の住棟を、4階にある「上の道」と称する回廊でつないだ集合住宅であり、「上の道」は、プレイロットや植栽等のある街路状の空間として機能させることを意図している。
4.東雲キャナルコート1街区(東京都江東区)は、高層板状住棟による高密度な賃貸集合住宅であり、住戸には、仕事場等として使用できる開放的な「f-ルーム(ホワイエルーム)」を設け、中廊下やコモンテラスと連続させている。
5.世田谷区深沢環境共生住宅(東京都世田谷区)は、木造平家建ての住宅団地の建替え計画により建設され、高木の保存、井戸の活用、優良土壌の再利用、古材の使用等、既存の環境の継承を意図している。

【正解】   1
熊本県営竜蛇平団地(熊本市)は、中庭を囲むように配置されたRC造の集合住宅で、すべての住戸は中庭を介してアプローチするようになっている


【設問11 】事務所ビルの計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.一般の事務室において、フリーアクセスフロアのOA用コンセントの負荷容量を、床面積1㎡当たり40VAと想定した。
2.基準階の床面積1200㎡の事務所ビルにおいて、執務スペースの天井高を2.7mとした。
3.10階建ての事務所ビルにおいて、6台のエレベーターを対面配置するに当たり、エレベーターホールの幅(対面距離)を4mとした。
4.収容人員10人程度の会議室の広さを、4m×6mとした。
5.60階建ての事務所ビルのエレベーターの計画においてゾーニングを行う場合、各ゾーンのサービスフロア数を20階とした。 

【正解】   5
60階建ての事務所ビルのエレベーターの計画においてゾーニングを行う場合、各ゾーンのサービスフロア数は、一般に10階前後、最大15階程度とする


【設問12 】公共建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.特別養護老人ホームにおいて、少人数のグループに分けて介護するために、共用空間を数室の居室とともにユニット化し、そのユニットを複数配置する計画とした。
2.劇場の搬入口において、プラットホームの高さを1mとし、ウイング式(荷台の側面と屋根面を一体として上方に開くことができるもの)の大型トラックの駐車スペースの有効天井高を4mとした。
3.200床の入院設備のある地域医療支援病院において、電気室・機械室の床面積の合計を、延べ面積の約10%とした。
4.博物館の文化財の収蔵・保存において、低湿収蔵庫及び高湿収蔵庫の前室として、ならし室をそれぞれに設けた。
5.小学校において、保健室は、校庭から直接出入りができ、救急車がアクセスしやすい位置に配置した。

【正解】2

劇場の搬入口において、プラットホームの高さを1mとし、ウイング式(荷台の側面と屋根面を一体として上方に開くことができるもの)の大型トラックの駐車スペースの有効天井高を最低でも5mとする(ウイング式の大型トラックの高さに合わせる。)



【設問13 】公共建築物の事例とその計画上の特徴に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.国立国会図書館関西館京都府精華町)は、書庫及び閲覧室を地階に設け、管理上、職員と利用者との動線を明確に分離している。
2.東京国立博物館本館(東京都台東区)は、二つの中庭をもつ「日の字型」の平面で、中庭の周囲に展示室を配置している。
3.せんだいメディアテーク仙台市)は、公民館、文化ホール、情報センターの機能を独立して管理しやすいように別棟で計画し、それぞれをブリッジでつないでいる。
4.熊本県立劇場熊本市)は、来館者の動線を円滑にエントランス空間に導くために、演劇ホールとコンサートホールの間に光庭や吹抜けをもつモール状の空間を設けている。
5.金沢21世紀美術館(石川県金沢市)は、誰でも気軽に様々な方向から立ち寄れるように、複数のエントランスのある円形の平面とし、内部には、建築物の端から端まで見通すことができるいくつかの廊下がある。

【正解】  3
せんだいメディアテーク仙台市)は、映像センター、図書館、視聴覚障害者のためのメディアなどがひとつの集合体として設計されている


【設問14 】開口部の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.公共建築物の出入口において、視覚障害者の利用を考慮して、音声誘導装置を自動ドア(引戸)の直上に設置した。
2.耐風圧性能の優れた複層ガラスとするために、ガラス表面に金属膜をコーティングしたLow-Eガラスを採用した。
3.換気窓としての機能を確保し、清掃しやすいようにするために、ドレーキップ窓を採用した。
4.出入口の全面をガラス張りにするに当たって、ガラスの破片の飛散防止のために、合わせガラスを採用した。
5.事務所ビルの風除室において、屋外側と屋内側の対面する自動ドア(引戸)が同時に開放しにくいようにするために、風除室の奥行きを4mとした。 

【正解】   2
断熱性能の優れた複層ガラスとするために、ガラス表面に金属膜をコーティングしたLow-Eガラスを採用した。Low-Eガラスは、低放射率ガラスのこと。)


【設問15 】建築物の各部寸法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.小学校の普通教室(40人)の広さを、9m×9.5mとした。
2.図書館の開架書架の間隔を、車いす使用者の利用に配慮して、225cmとした。
3.屋内の公式試合用のテニスコートの中央部分の天井高を、8mとした。
4.一般乗用車の駐車場の計画において、傾斜路の始めと終わりを緩和勾配とする部分については、本勾配の1/2の勾配とし、長さをそれぞれ4mとした。
5.15階建ての事務所ビルのエレベーターの速度を、150m/minとした。

【正解】     3
屋内の公式試合用のテニスコートの中央部分の天井高を、12とした。日本テニス協会の規約では、12.19mとなっている。)


【設問16 】バリアフリーに配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.壁に設置するコンセントの取付け高さは、高齢者や車いす使用者が利用しやすいように、床面から40cmとした。
2.公共建築物の来館者用の階段の手摺については、高齢者や子どもにも利用しやすいように、高さが上段80cm、下段60cmの二段式とした。
3.階段は、段鼻の位置を識別しやすいように、段鼻を注意色とするとともに蹴込み板のない形状とした。
4.階段の起点・終点の手摺の端部については、下側に曲げて、端部であることが識別できるようにするとともに、衣服等の袖口が引っ掛からないようにした。
5.洗面器の下部のクリアランスは、車いす使用者の利用に配慮して、床面から65cm確保した。 

【正解】   3
階段は、段鼻の位置を識別しやすいように、段鼻を注意色とするとともに蹴込み板のある形状としなければならない


【設問17 】建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.公共建築において、誰もが利用しやすいように、ロン・メイス(Ronald Mace)等が提唱したユニバーサルデザインの七つの原則に沿って計画した。
2.美術館において、展示の連続的なストーリーを感じとらせるために、観覧経路を歩きながら次の展示室の主要な展示物が垣間見えるように、展示壁の一部にスリットを設けた。
3.保育所において、幼児用便所のブースの仕切りの高さは、安全の確認と幼児の指導のために1.2mとした。
4.病院内の物品管理を集中的に担当するSPD部門を設けるに当たって、搬送システム設計を含めた総合的な物流システムを計画した。
5.プロセニアム形式の劇場の計画において、プロセニアムの開口の高さを8mとし、側舞台の天井高を6mとした。 

【正解】5
プロセニアム形式の劇場の計画において、プロセニアムの開口の高さを8mとし、側舞台の天井高を8m以上とした(側舞台の高さは、プロセニアムの高さ以上とされる。)


【設問18 】建築設備等に関する用語とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1.APF …………… 通年エネルギー消費効率をいい、パッケージエアコンが、冷房期間及び暖房期間を通じて室内側空気から除去する熱量及び室内側空気に加える熱量の総和と、その期間内に消費する総電力量との比
2.SHF …………… 空調機により空気に加えられ又は除去される熱量のうち、潜熱量の占める割合
3.PPD …………… 主として、温熱環境の評価に用いられる指標であり、居住者の不満足率の予測値
4.BOD …………… 生物化学的酸素要求量をいい、水中に含まれる有機物の濃度を表す指標
5.SAT …………… 相当外気温度をいい、外壁等に日射が当たる場合、日射の強さに応じて外気温が上昇すると仮定した温度 

【正解】2
SHF …………… 空調機により空気に加えられる熱量のうち、潜熱量の占める割合SHFは、潜熱比のことである。)


【設問19】機械換気設備に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
1.「ピストンフローによる換気効率」は,理論的には,「完全混合による換気効率」の2倍である。
2.厨房の換気方式においては,一般に,臭気の周辺諸室への流出を防ぐために,第一種機械換気方式又は第三種機械換気方式が採用される。
3.事務所ビルの便所の換気量の算出に用いられる換気回数は,一般に,5~15回/hである。
4.空調設備においてVAV方式を採用する場合は,低風量送風時においても,必要外気量を確保することが望ましい。
5.1,800㎥/hの外気取入れがらりにおいて,有効開口面積は,0.05㎡程度が望ましい。

【正解】  5


【設問20】給排水衛生設備に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか。
1.ポンプにおいてキヤビテーションが発生すると,「振動・騒音」,「ポンプの効率の低下」及び「発生部での侵食」が生じることがある。
2.汚水や雑排水を貯留する排水槽の底部には,吸込みビット(釜場)を設け,排水槽の底部はビットに向かって1/15以上1/10以下の下がり勾配を設ける。
3.節水こま入り給水栓は,こまの底部の大きさを,普通こまより小さくした節水こまによって,ハンドルの開度が小さい時の吐水量を少なくして,節水を図る水栓である。
4.分流式排水は,建築物内の排水設備においては「汚水」と「雑排水」とを別系統にすることをいい,公共下水道においては「汚水及び雑排水」と「雨水」とを別系統にすることをいう。
5.ガス瞬間式給湯器の能力表示には「号」が用いられる場合があり,1号は流量 1/minの水の温度を25℃(K)上昇させる能力をいう。

【正解】    3


【設問21 】電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. 7000V以下の高圧変圧器の電路の絶縁耐力試験においては、最大使用電圧を10分間継続して加え、性能に異常が生じないことを確認する。
2.力率は、交流回路に電力を供給する際の有効電力と皮相電力との比であり、電動機や放電灯の力率は、一般に、0.6~0.8である。
3.低圧の配線に用いられるPF管は、CD管と同じコルゲート状の樹脂管であるが、耐燃性(自己消火性)があるので、簡易間仕切内の配管に用いることができる。
4.火災原因の一つであるトラッキング現象は、コンセントに溜まったほこりが水又は湿気を含むことにより、プラグの二極間に微弱な電流が流れる現象である。
5.非常用の照明装置は、停電時の安全な避難のための設備で、照明器具には主に白熱灯や蛍光灯が用いられ、予備電源には内蔵型と別置型がある。 

【正解】1
7000V以下の高圧変圧器の電路の絶縁耐力試験においては、最大使用電圧の1.5倍の電圧10分間継続して加え、性能に異常が生じないことを確認する。(電気設備技術基準の解釈第14条)


【設問22】床面積100㎡の一般的な事務室の計画において、イ~ニの条件により計算した視作業面の平均照度を750lxとするのに必要な照明器具の台数に最も近いものは、次のうちどれか。
 条件 
イ.照明器具は、蛍光灯とし、1台当たり40W蛍光ランプが3本組み込まれたものとする。 
ロ.40W蛍光ランプ1本当たりの全光束:3,000lm 
ハ.照明率:0.6 
ニ.保守率:0.7
1.10台
2.12台
3.16台
4.20台
5.22台

【正解】4
必要照明器具台数 =( 床面積 × 必要照度 )/( 全光束 × 照明率 × 保守率 
照明器具の全光束 = 3000 × 3 = 3000 lm


【設問23 】建築設備・環境計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ガス消火剤についての環境への影響度合の指標としては、GWP(地球温暖化係数)及びODP(オゾン層破壊係数)がある。
2.環境効率は、一般に、環境負荷を低減しつつ、生活の質を向上させるための指標であり、生活の質を環境負荷で除した値である。
3.「BREEAM」及び「LEED」は、それぞれイギリス及びアメリカで提唱された周辺環境を含めた建築物の総合的な環境性能評価の手法であり、いずれも日本のPALやCECに相当するものである。 
4.日本の事務所ビルにおける年間の一次エネルギー消費量については、その概ね1/2が冷暖房や空調動力に関するものといわれている。
5.ESCOは、既存の建築物の所有者等を対象に、省エネルギーを可能にするための設備、技術、人材、資金等の手段を包括的に提供するものである。

【正解】3
BREEAM」及び「LEED」は、それぞれイギリス及びアメリカで提唱された周辺環境を含めた建築物の総合的な環境性能評価の手法であり、いずれも日本のCASBEEに相当するものである。


【設問24 】 歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。  
1.浄土寺浄土堂(兵庫県小野市)は、太い虹梁と束を積み重ねて屋根を支える構造の大仏様(天竺様)の建築物である。
2.鹿苑寺金閣京都市)は、方形造りの舎利殿で、最上層を禅宗様仏堂風、二層を和様仏堂風、初層を住宅風とした三層の建築物である。
3.伊勢神宮内宮正殿(三重県伊勢市)は、東西に隣接する南北に細長い二つの敷地のうち、式年遷宮によって交替で一方の敷地を用いて、造替が繰り返されてきている。
4.アルハンブラ宮殿グラナダ)は、イスラム式の宮殿建築で、複数の中庭、アーケード、塔等がある。
5.サン・ピエトロ大聖堂(ヴァチカン)は、双塔形式の正面にバラ窓のある建築物である。 

【正解】5
サン・ピエトロ大聖堂(ヴァチカン)は、円形神殿で上部にドームを戴く建築物である。
設問は、ノートルダム大聖堂の説明である。


【設問25 】既存の建築物の改修等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。 
1.国立西洋美術館本館(東京都台東区)の改修においては、免震レトロフィット工法を採用し、竣工時の形を損なうことなく地震に対する安全性を高めている。
2.サッポロファクトリー(札幌市)は、明治9年に開設されたビール工場の煉瓦造の建築群を保存、再生し、それらを大きなアトリウムや地下通路等で結び付けて複合商業施設としたものである。
3.アートプラザ(大分市)は、大分県立図書館を展示施設に転用したものである。
4.リンゴット工場再開発(トリノ)は、巨大な自動車工場を、大学と研究所に転用したものである。
5.テイト・モダン(ロンドン)は、煉瓦造の火力発電所を、エントランスホールを兼ねた5層吹抜けの巨大な展示空間をもつ美術館に転用したものである。

【正解】 4
リンゴット工場再開発(トリノ)は、巨大な自動車工場を、見本市会場、音楽ホール、ホテル、事務所等からなる多機能施設に転用したものである